むらゆ

言葉が好きな会社員。複業トラベルフォトグラファー・ライター。元看護師。お仕事のことやエッセイを書きます。

むらゆ

言葉が好きな会社員。複業トラベルフォトグラファー・ライター。元看護師。お仕事のことやエッセイを書きます。

最近の記事

2021年、世界中が経験したことの記録

数日前に見た、とある数年前のオーディション番組で、出演者が新型コロナウイルスに感染し、その後の収録に間に合わないため本人がビデオメッセージで謝罪と感謝を述べているシーンがあった。それを見て、当時のことを鮮明に思い出した。 オーディションが放送されていた真っ只中、新型コロナウイルスの初期のピークでわたしもまんまと感染し、40℃の高熱が1週間以上続いた。身体が辛すぎて薬で熱を下げ、楽になって眠りについて薬が切れると高熱にうなされ起きるというループを1日に何度も繰り返した。ロキソ

    • 20代の10年間を散らかしてみる

      そろそろ20代が終わるらしい。 日常は続くし、誕生日の1日もいつもと同じ長さの日にすぎないので、何かが終わるわけではないのだけれど、区切りというものみたいなので、やんわりと20代を振り返りつつ今考えていることを散らかしておこうと思う。 普通はこれまでをまとめるんだろうけど、散らかしてみたい29歳の気分自体を表すことも、後々見返してそれはそれで当時が蘇るきっかけになることだろう。 「30歳ってもっと大人だと思ってたよね、」的なことを言われたりするけど、わたしはあんまりそう

      • かつてカカシだったわたしへ

        0か100か、白か黒か。 はっきりさせることが好きだ。 昔からそうだった。 世の中は全て、右か左か、イエスかノーかで表せると思ってたし、どうして表さないのか不思議だった。 2人が衝突したら廊下を走ったやつが悪い。この子は好きだしあの子は嫌い。 悪いやつと、悪くないやつ。正しい人と間違ってる人。 わたしの世界にはその2人だけしか存在しなかった。 無駄なことなんていらない。 目的地には必ず最短の道でたどり着きたい。 石の上にも3年なんて馬鹿馬鹿しい。 感情だっ

        • 活動日記〈 2023年9,10月 〉

          個人活動は比較的のんびりしていた9,10月。 よくするに、会社の仕事を頑張りましたってことですが 笑 いろんなこと任せてもらったり、いろいろ期待してもらったり。うれしくて、これからも楽しみになるタイミングだったなあ。 とはいえ特に後半畳み掛けていろんな場所に行ったので、それも含めて2ヶ月一気にまとめておきます。 ▼Instagram投稿 9月 10投稿 10月 10投稿 ゆるやかマイペースな2ヶ月でした。 アウトプットよりもインプットと自分の中で考えを巡らすこと

          活動日記〈 2023年8月 〉

          小学生だったころの夏休みを思い出す8月。 あのときは、この時間が永遠に続くと思っていた。 どこにも行かず、何もしなくても誰にも何も言われない、あの日々に恐怖も不安も抱かなかった昔の私、とっても肝が座っていたな(笑)。 今も、結局誰にも何も言われないんだけど(そういう環境に自ら身を置いているんだけれど)、いつも急かされているように感じるのは自分で自分を急かしているだけなのだろう。 ということで、誰にも何も言われずにめいいっぱいおうちに引きこもった8月。 避暑には家が一番!

          活動日記〈 2023年8月 〉

          プロの天使

          ※看護師時代の実話です。 「責任者を呼べ! じゃないと、警察呼ぶぞ!」 男は、真っ赤な両目で鋭く私を捉え、口から涎を流し、身を震わせながら怒鳴り散らした。 狭く味気のない部屋には、男と私のふたりきりだった。 (こわい) どうすることもできない私は、ただただその場に立ちすくんだ。 「なんだ、できないのか? どういうつもりなんだ」 80年の年月とともに刻まれた顔面の皺一本一本までもが、私への怒りに満ちているようだった。 (誰か来て) 心の中で必死に助けを求めたが

          プロの天使

          ある朝、子どもが"豊かに生きること"を教えてくれた

          ある朝、会社へ続く渋谷川沿いの日差しの中で、わたしはとあるシーンに誘われた。 それはいままで経験したことのあるどこにも当てはまらなかった。 でも、ここではないどこかにタイムスリップしてしまうことは、わたしにとってはよくあることだった。 その場所には、まだ小学校にあがったばかりの女の子がいた。 いつものわたしは、かわいらしい子どもが相手でも人見知りをしてしまうくらい初対面が苦手。 だけれど、その子に対峙したわたしは、真っ直ぐに目を見つめて淀みなく話していた。 その様

          ある朝、子どもが"豊かに生きること"を教えてくれた

          夢と "ここ" との境目の常連

          耳が詰まりやすい 耳が詰まるというのは、 飛行機に乗ったときやエレベーターで高層階に向かったとき、 耳の中がぼーっと、聞こえづらくなる感覚 それ以外のときも、よく耳が詰まる よく、"ここ"から離れることがある 特に、人の話を静かに聞いているときに、 "ここ"から離れるのが得意だ いつのまにか、わたしが"ここ"から遠ざかり、 "ここ"だと思っていたところが、 「そこ」や「あそこ」や「あのとき」になっている 思い返してみると、 世界からの離れかたは一律ではない 時間

          夢と "ここ" との境目の常連

          活動日記〈 2023年7月 〉

          湿度で満たされたじっとりした空気から、梅雨が明けても暑くて暑くて汗だくで、やはりじっとりした7月。 今年の夏は油断すると本当に死んでしまいそうなくらい暑い。気を抜くとすぐ熱中症になるよ… どんどん温度が上がったら、どうなってしまうのかな。 そして、今月もたくさん動きました! ▼旅行・おでかけとか 北海道白糠町で取材 取材で訪れました!note記事がそろそろ出るので乞うご期待! 新潟へ帰省 くっそ暑い中、家族と弥彦山にお出かけ。行きたいカフェも行けて嬉しかった! TO

          活動日記〈 2023年7月 〉

          活動日記、はじめます〈 2023年上半期 〉

          年末年始のベトナム1人旅行から始まった2023年。 4月には29歳になり、「30歳になると楽だよ?」と、自分が焦ってないのに周りに焦らされる歳に(笑)。 4月くらいまで、会社で与えられている仕事内容が自分にとってはtoo muchで、思い通りにコントロールすることができず、少々しんどい日々を送りました。 そんな上半期前半でしたが、なんだかんだありリカバーしながら進んでます。 皆さんがnoteで書いてる月報、ずっとうらやましくて! こんなしがない日々を少しずつ記録するた

          活動日記、はじめます〈 2023年上半期 〉

          フリーランスメディアを構成する愉快な仲間たち

          とあるメディアに関わる仲間の話をしよう。 「フリーランスの生き方・働き方を散策するWebメディア toiro magazine」が立ち上がったのは、2021年11月。今から2年弱前のことだ。 きっかけはわたしの一言だった。 当時、フリーランスだったたくにぃに「自分の人生をいきいきとハンドリングしてる人100人にインタビューをしたい!」と、光栄なことにわたしも候補に挙げてもらっていた。 「1人でも自分の人生をハンドリングできる人を増やしたい」と言う彼が、まずはそういう人た

          フリーランスメディアを構成する愉快な仲間たち

          わたしの中のヒクツさん、どうかそのまま遠くに行っておくれ

          わたしには、ヒクツさんが住みついている。 ヒクツさんは、紫のとんがりメガネをかけていて、真っ赤なカツカツヒールでいったりきたり。 いつもきょろきょろしてて、わたしの心の声に聞き耳を立ててる。 ヒクツさんは、とにかくわたしと誰かを比べたがる。 「どうせ」が口癖で、真っ直ぐなことが大嫌い。 誰かが褒められていると、ニタニタした表情で意気揚々と姿を表す。 「あの子はあんなに成長してるけど、あんたは何ができるわけ?」 「あんたはたまたまここにいるだけで、選ばれるのはあの子

          わたしの中のヒクツさん、どうかそのまま遠くに行っておくれ

          看護師を辞めた今、胸を張って伝えたいこと

          大学時代の友人に会った。 わたしは大学時代、看護を学んでいて、それゆえ大学時代の友人の大半は看護師だ。病院は感染症対策がより厳重だが、コロナが終息を迎え友人たちにも普通に会えるようになってきた。 かく言うわたしも、看護師だった時代があった。 23,24歳の丸2年間、常に40人ほどの心臓病患者が入院する病棟に勤めていた。 テレビで見かける病人の壮大なドキュメンタリーは、看護師にとっての日常だ。 日々、患者の血や体液にまみれ、時に認知症患者からは罵倒され、力仕事に腰を痛める

          看護師を辞めた今、胸を張って伝えたいこと

          ジョブホッパーが職を定住した先に何があるのか

          この記事を書いてからちょうど2年が経つ。制作会社を辞め、フリーランスへ踏み出したとき。なんとも言えない充実感と、フレッシュなワクワクに満たされていた。 よりフィットする方へ進み続けてきた6年間短期間で転職を繰り返してきたけれど、決して転職を目的としてきたわけではない。現状をより良くしよう、自分が納得できる方向へ進もうと思った結果、転職という手段を選んだというだけの話。 医療業界→Web業界→広告業界 そう、2年前の記事を書いてから、わたしは広告業界へ転職した。とは言っても

          ジョブホッパーが職を定住した先に何があるのか

          怖がりで臆病な弱小メンタルのなだめかた 〜寄せ豆腐の気持ちは寄せ豆腐にしかわからない〜

          メンタルが弱すぎて困ってる。 「メンタル豆腐」なんていうけれど、わたしのメンタルは木綿豆腐でも、はたまたなめらかな絹ごし豆腐でもない。 老舗のお豆腐屋さんが作っている、型がないと形が保てない寄せ豆腐といえばぴったりだろうか。 例えば、仕事でのコミュニケーションにそれは現れる。 この件であの人に連絡しておかなきゃな、と思ったとしても、連絡するまでに数時間はかかる。 相手が忙しかったらどうしよう、どう受け取られるかな、わたしってどう見られてるんだろう、が永遠にメリーゴーランド

          怖がりで臆病な弱小メンタルのなだめかた 〜寄せ豆腐の気持ちは寄せ豆腐にしかわからない〜

          私の人生が最高最強に楽しくなった理由

          日々の生活のなかで 「今、最高最強に楽しいっ!!!!!」 と感じられる瞬間はどのくらいあるだろうか。 私には、その瞬間が割と頻繁に訪れる。 その瞬間の自分は、自分自身で見てもものすごく活き活きとした魅力的な笑顔で、「私、生きている!」という感覚がある。 「楽しー!!!」と叫んでしまっている時もざらにある。 それは、天気の良い日に外でカメラ片手に散歩をしている時だ。 ファインダーを覗くと、まるで自分が立っているところだけ世界が変わってしまうのだ。時間の進み方が変わって、

          私の人生が最高最強に楽しくなった理由