【うたかたの日々のために。】No.5 「へだたり」

　どうすれば、あなたのことをもっと知ることができるのだろう。どうすれば、わたしのことをもっと知ってもらえるだろう。どうすれば、心のおくにある何かを伝えることができるのだろう。あなたとわたし。おなじ国に生まれ、おなじ時代を生き、目のまえにいるはずなのに、あなたとわたしはこんなにもちがう。人と人とのあいだには、マリアナ海溝くらいのへだたりがあって、えいっと飛び越えてみようかと思うのだけど、わたしは、深淵をのぞきこんで、なんだか怖気づいてしまうのだ。へだたりの底には、失われた時間がしんしんと降り積もっている。暗く重い忘却の底。そこには、わたしの知らないあなたがいて、あなたの知らないわたしがいる。もしも、足をすべらせて奈落に落ちてしまったら。そう思うと怖くなる。だから、いつもどおりの笑顔をみせあってわかれ、また日常にもどる。ほんとうは、そんなへだたりなんか、どこにも存在していないかもしれないのにね。（狭井悠）

《今日のぼんやり》

毎日更新198日目。本日、5500回スキをしてもらったという通知があった。

　ありがとうございます。みなさんのあたたかいスキのおかげで、僕は今日もこうして文章を書くことができているんだと思う。ひきつづき、仲良くしてもらえたら嬉しい。

　今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

　明日もまた、この場所でお会いしましょう。

　それでは。ぽんぽんぽん。

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