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広がる「美×介護」の力①

皆様、こんにちは!


今回出版させていただいた書籍では、「美×介護」の力について書かせていただきました。

美しい歳のとり方は「介護の現場」が教えてくれた : より自分らしく生きるための41のマストルール | 村田優美 |本 | 通販 | Amazon


本日は、実際に「美×介護」の力を体感したプレゼンを皆様にお伝えいたします。

広がる「美×介護」の力~火曜日クラス編~

先日、講師を務めさせていただいている介護美容研究所の卒業プレゼン会に参加させていただいたので、その内容をお伝えさせていただきたいと思います。

私は、昨年開校した、大阪校の一期生の生徒様から携わらせていただき、今回は2期生の卒業式でした。

プレゼン内容は、担当のご利用者様の対して自分たちで計画した美容施術を3回実施し、その効果や評価を分析し、中長期の美容プランを提案するというものです。

各グループ、施設や在宅でお住まいの高齢者の方に対して、身体状況や既往歴、これまでの生活歴、ご本人様や家族、施設様のニーズなどヒアリングした情報をもとにその方にあった美容施術を計画します。

本日はそのプレゼンについて内容を踏まえながら書かせていただきます。


プレゼンが始まる前の様子

火曜日クラス編

最初のグループは「美容で心が動く瞬間」というテーマのプレゼンでした。

ご利用者様は、舟木一夫さんの歌「高校3年生」が大好きな80代女性。

ネイル、メイクもしたことがなく、1・2回目は拒否気味でしたが、大好きな舟木一夫さんの曲を流したり、コミュニケーションを増やしながらメイクやネイルを行うなど工夫していく中で、少しずつ距離が縮まり、心にも変化が…

3回目の施術では、「最後に高校3年生」を歌って終わったそうで。最初は拒否気味やネガティブな気持ちが主体でしたが、気持ちが前向きになり、ケアビューティだけでなく、施設職員やお友達とも自らコミュニケーションをとるようになったそうです。

この女性の好きなものを取り入れているということがとても素敵ですよね。

私もおばあちゃんになったら好きな曲をかけてもらってメイクそしてもらえたえら幸せだなと率直に思いました。

認知症カフェでの、【美×介護】の様子



もう一つのグループは、89歳女性を担当。
この方も最初は拒否気味で、もう美容など興味がないという感じでした。ですが、実はコミュニケーションをとっていく中で美容に興味がないのではなく、「あきらめていた」「道具がないからしない」という理由があったことが分かりました。

「施設に入る前に、もうメイクはしないだろうと思いメイク道具はほとんど捨ててきてしまった。」とのこと。

これを聞いて私はとても悲しい気持ちになりました。

施設に入れば、もうおしゃれや化粧は必要ない。というイメージが強いのだと思います。

ですがそれは違います。以前もnoteで書きましたが、北欧の介護施設では食事の時間はおしゃれをして食堂に集います。車いすの方でもハイヒールを履きます。

まだまだ日本においてはこのような風潮はないですが、施設に入っても今までと変わらず身だしなみ整えて、おしゃれを心置きなく楽しむことが当たり前になればと心から思います。

さて、私の話が長くなりましたがこの89歳の女性はこの後どうなったでしょうか?

この方は、嵐の松本潤さんが好きという情報を施設スタッフ様からもらい、2回目以降は、松潤の写真を目の前において施術を行ったそうです。

すると、拒否気味だった方が松潤の写真をみるやいなや「潤く~ん♡」と乙女の顔になり、「松潤とデートするなら」という想定でメイクを開始。

ご自身でも、リップを塗り、眉も描いていただくよう促すと慣れた手つきで行っていたようです。今では、入浴がない日はケアビューティストがプレゼントしたメイク道具で眉を書いているそうです。

忘れかけていた乙女心や女性としの身だしなみに対する意識を取り戻すことができたようです。

火曜日クラスの皆様、素敵なプレゼンありがとうございました!
皆様の更なる今後のご活躍を期待しております。

介護と美容の可能性はまだまだあります。
私が代表を務めるけあする合同会社でも、この「美×介護」の力を広めていくための事業を展開しています。

訪問ビューティサロン VIGOR CARE

訪問ビューティーサロン | けあする (care-suru.jp)
VIGOR CARE 訪問ビューティーサロン(@vigor.care_) • Instagram写真と動画

VIGOR CAREでは、高齢者や疾病・障がいをお持ちの方、介護者様に対して、化粧やネイルなどの施術を行い、本来お持ちのその人らしさ美しさ、活力を引き出すお手伝いをします。

こちらの訪問ビューティサロンVIGOR CAREについても、今後詳しくお伝えしていければと思います。

HPやInstagramもございますのでぜひご覧ください。

次回も引き続き、広がる「美×介護」の力をお伝えさせていただきます。



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