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自意識過剰か防衛心か

早朝6時半くらい。

コインランドリーに行ってきた帰りの話。

住宅街。

早朝なんで、通勤通学の人がたま〜に現れるくらいで、人気(ひとけ)は少ない。

僕は中学校、小学校の間の一方通行の狭い道路を渡りたい。

後ろ、車が来てたんで、チラチラと振り返りつつ、狭い一方通行の道路を、向こう側へ渡るタイミングをはかってたら。

結局、車は中学校の方へ曲がってって、

「あ、来ないんかぃ」

と思って、他に後続車は来てないことを確認し、その狭い道路を渡ったら、

「○▲◆□☆●▽♢〜〜!」

そっち側を歩いてた女が、急に声を上げて走って逃げてった。

一瞬、何かわかんなくて、ゾンビ映画みたいな怖い動きにビビったけど。

すぐに状況を理解した。

女は、オレを怪しい男として警戒してて、

『私の方に向かって来た!』

って思ったってことかよ!!

イヤホンでラジオのタイムフリーを聴いてたのと、マスクあるから、女が何を言ってたかは聴き取れなかったけど。

ムカつくな〜それ。

冤罪は、こーやって作られるよな〜と。

怖いな、と思ったわ。

確かに、狭い道とはいえ、道路を渡るんだから、さっきまでの歩きよりも、少し早足になるし。

黒い帽子かぶってて、寒くなってきたんで服も上着きてて、全身黒づくめなんで、時間帯などの状況もあって、客観的に見方によっては怪しいとも観えるなーとは、あとから思ったけど(笑)

でも、早朝、誰も会わんつもりでプラッとコインランドリーに行く恰好なんて、そんなもんやろ。

それにアゴマスクで顔も出してて。
洗濯物が入ったデカイ重いスポルティバックを抱えて背負ってて、手も塞がって、どう見ても襲うには適さない恰好だろ。

こっち視点としては、その女の洞察力が低くて、普段から他人を疑って生きてることにも、自意識過剰なことにも、その警戒がいきなりこっちに向けられたことにもムカつくんだが。

ただし、防犯とか、もっと高い視点から現象を眺めてみると、女性はそれくらい警戒しといて早めに逃走するってのは、もしかしたら行動としては正解な気もするんだよな〜と。

どうせオマエは頭も悪いんで、機転も効かないだろうしそれくらいでなきゃ自衛できないだろうからな!とww

とはいえ、マジメにこっちが怖いのは、その自意識過剰女が、自意識過剰女だからこその行動力があった場合よね。

SNSとかもそうだけど、もし何がしかの手段で、その警戒を正義にして、被害者の顔をして、この地域で怪しい男に襲われかけました的な冤罪がでっち上げられたりしたら?とかの場合よ。

んで、オレが特定されたりなんかしたら?とかを考えたとき、理不尽過ぎて怖いよな〜と。

家がすぐ近所なんで。

家に帰る為にそこ渡ったんだから。

痴漢冤罪の被害者の気持ちがよくわかったわ。

男性側も、そーゆーのを警戒して生きてないと、油断してたらヤベーんだな、と。

確かに平和ボケの日本だと、男性も女性も防衛心が弱いんで、どちら側の被害もケッコーあるもんね。

必ず被害者になるのは、警戒を怠ってる側で。

人を信じようとしてる人ほど被害者になる可能性が高くなってて、自意識過剰な側はそれが冤罪であれ何であれ、自分だけは『正義』の側に回っていられるワケだもの。

行き過ぎた果てには、アメリカのような裁判大国なんだろうけど。

事実、先に訴えた側は有利に立ち回れるからな。

将棋や囲碁でもわかる通り、駆け引きの“手”の応酬は、必ず先手が勝ちやすくなる。

まして、こーゆー平和ボケ日本だと、無警戒な相手を陥れようとすれば、先手で攻撃を仕掛けた側が圧倒的に強い。

後手に回るとやられやすい。

まして被害者の顔をした方が強く出られるような、妙な国民性がある国だもの。

『判官贔屓』な国民性。

セコく、人を疑って、小ズルく裏で立ち回るような人間に、温和な人がハメられる姿も、実際に過去、たくさん見てきたしな〜。

人と人との繋がりで優しく譲り合う平和な世界なんてものは、おとぎ話やドラマ、マンガの中にしかないことは理解してたつもりだったんだが。

いつの間にか、僕も平和ボケしてたんだな〜と。

改めて、気を引き締めなきゃなと思ったわ。

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