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ドリフターズ上下巻レビュー「少年画報社の所業に怒り心頭に達しますね」

皆さんは「ドリフターズ上下巻」って一体「何」だと思います?
その正体はズバリコンビニ本ですね。
紙質はワラ半紙並みでブックカバーも帯も初版とかも無縁で漫画が読めればそれでいいって只々「安い」のが売りで背表紙にでっかく値段が書いてある。
嫌だねえ~こんな心根の卑しいコンビニ本を僕は書架に並べたくないよ!

「上巻」には平野耕太先生の「ドリフターズ」第1巻から第3巻までの本編のみが収録されてます。
「下巻」には第4巻から第6巻までが収録。
1巻1幕のカラー頁はモノクロで収録。うへえ。
単行本より一回りデカく読み易いのが取り柄。
少年画報社の意図は分かるのです。
4年5ヵ月ぶりに「ドリフターズ」新刊第7巻が出て,この機を逃さず小銭が稼ぎたいって訳。
でもさ。熱心な「ドリフターズ」ファンは既刊6巻初版で持ってるに決まってるので,誰も買わない。

そこで少年画報社が弄した小細工は
上巻に「ヘルシング外伝「THE DAWN」第1話から第3話迄の収録」
下巻に「ヘルシング外伝「THE DAWN」第4話から第6話迄の収録」でした。
結局上下巻とも買わねばならんのが悔しいですね。
加筆修正等は無し。

後年平野先生が執筆された漫画「ヘルシングどん」で与一がね,「ヘルシング外伝」の見所を解説してんのですが「少佐のワンちゃんに首絞められてアへ顔ダブルピースしながら絶頂に達する「少年」と呼んでも差し支えない頃の若き日のウォルター」だってさ。
若き日のウォルターのアへ顔は第4話で見る事が出来ます。
ついでに言えば「下巻」の付録に「ヘルシングどん」が再掲されてるので与一の発言に要注目です。

「下巻」では「ドリフターズ」の6巻の内容の最後の「コミックス最新第7巻に続く」って煽り文が殊更に憎いですね。
「THE DAWN」6話終了後に「To be continued(続く)」って書かれてるのも憎い。

その後に「「THE DAWN」のアニメ化企画が始動」と書かれてます。
「終わってない」と言っておきながらアニメ化とはこれ如何に。
だってさあネタバレしますけどペーペーの頃のリップバーンがロリアーカードのムッキムキの手足の生えた「最後の領土」に蹴飛ばされてキャット空中三回転して地べたに叩きつけられて気絶して「続く」ですよ?なんでアニメ化出来るの?

巻末に2012年1月号の付録小冊子に掲載された「ヘルシングどん」が再掲されてます。
少佐と豊久の夢の共演が堪能出来ます。

また2010年10月号の付録小冊子に掲載された「こくおう」では黒王様が軽音バンドを始めてます。

2012年1月号の付録小冊子に掲載された「島津家の人々」では豊久の愉快な家族が描かれてます。

悔しいけど買って良かったよコノヤロウ。

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