ジョン・カーペンター監督の映画「ゼイリブ」レビュー「自分の頭で考えない人間」。
TV画面から「NO INDEPENDENT THOUGHT(他に左右されない自らの考えを持つな)」と洗脳電波を流しながら侵略異星人の評論家がしたり顔で性&暴力描写を平然と扱うINDEPENDENT THOUGHTを持つカーペンターやロメロを酷評する。カーペンターがロメロをどう思ってるのかを知る重要な場面だ。
…皆さんコレを絵空事だと思ってるでしょう?
漫画家の杉本亜未さんのツイートを引用させていただきます。
某女性誌の編集さんに「杉本さんの漫画は読者を考えさせてしまうから要らない。現在、女性は疲れていて癒しが欲しいので考えたくないんです」旨言われてお断りされたことがあって、もう女の人向けの本は私はダメなんだな~と思ったのを思い出しました
自分の頭で考えない(no independent thougut)読者を量産する漫画を編集が漫画家に要請してるのです。
僕は「古い人間」なので原作の「マジンガーZ」で鉄仮面兵士の仮面が外れDr.ヘルに改造された脳が剥き出しになる場面を思い出しました。
鉄仮面兵士は「脳改造されて自分で何も考える必要が無い」と嬉しそうに語ります。
甲児の「バッキャローそんなの人間じゃねえや!」との叫びにも馬耳東風。
「そうさ,人間じゃない,だから死を恐れない」
と更に続けるのです。
僕にとって「自分の頭で考えない人間」は「人間じゃない」のです。