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書籍「ジョージ・A・ロメロの世界 映画史を変えたゾンビという発明」レビュー「本の薄さ以上に内容の薄さがツラ過ぎるッ…!」

念願の映画「アミューズメント・パーク」のブルーレイが発売されて,
何処を切ってもロメロ節に感激して,勢いで本書を購入した。
もうネタバレを恐れることなく本書に掲載されている筈の同作のレビューが読めるのだ。
そしたら届いた本がペラペラでビックリ。
紙質がワラ半紙並で160頁しかないから殊更に薄く感じる。

書架からロメロ作品の研究書3冊を出して比較すると
研究書A…紙質中程度,頁数224,定価1,980円(税込)
研究書B…紙質上,頁数336,定価1,760円(税込)
研究書C…紙質上,頁数288,定価1,980円(税込)
本書…紙質下,頁数160,定価1,980円(税込)

要は本書は類書と比較して紙質が悪くて頁数が少ない癖に高くないか,と言いたいのだ。

本書はロメロの作品論である以上,論考に説得力を持たせるにはそれなり頁数が必要と考える。
だが最も長い論考でも4頁を超えず,粗筋紹介で更に論考の頁数が減る。
そして目当ての「アミューズメント・パーク」の論考数が僅か1ってのはあんまりなんじゃない?
わしゃ泣けてきたよ。
執筆者は20名から居るが,文筆能力は正に「玉石混交の石多め」いった体たらくなのである。
いっそのこと執筆課題は「ロメロ作品全般」ではなく,
「アミューズメント・パーク」縛りにした方が読み応えがあったと思う。

今は2千円も払って,こんなヘッポコを掴まされた悔しさで一杯である。

紙質はワラ半紙並で160頁しかないのでペラペラ。
でもそんな事はいいんです。
許せないのは本のペラペラの薄さ以上に内容が薄いって事です。

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