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ジム・ジャームッシュ監督の映画「デッド・ドント・ダイ」レビュー「本作は…ティルダ・スウィントン版『ゼルダの伝説』なんだッ!」

ティルダ・スウィントン様がジェダイみたいな道着姿で
日本刀に一礼した後,華麗な演武を見せ決め台詞が「阿弥陀仏」。

ティルダ・スウィントンさま…
この…ゾンビパンデミックで穢れた
不浄の大地に舞い降りたエルフ…
しかも役名が「ゼルダ」!
コレは…ティルダ・スウィントン版「ゼルダの伝説」なんだッ!
ゼルダさま…
知恵の姫巫女よ…
退魔の剣にて穢れを薙ぎ払い給え…

これだけでもう十分な御褒美映画。

「ゾンビランド」でゾンビ禍を尻目に逞しく生きる人間を描き,
本作ではゾンビ禍の前に人間は敢え無く敗れる。

生き残りと敗残はゾンビ映画の二大特徴であり,
「ゾンビ」と「サンゲリア」を等しく愛する様に
「ゾンビランド」と本作を等しく愛せるのはゾンビ映画ファンの特権。

本作がハッピーな終わり方をしない程度の事で酷評するのは早漏で,
「サンゲリア」,「ゾンビ3」,
ザック・スナイダー版「ドーン・オブ・ザ・デッド」へと
連綿と続く敗残の系譜に加わった事を慶ばなくては。

哀しみの涙は「ゾンビランド」と本作に共に出演する
ビル・マーレイの加齢ぶりを見届けるまで取っておけ!

「映画が詰まらない」くらい何だってんだっ!

「映画が詰まらない」のはゾンビ映画の特徴であって,
「たったそれだけのコト」で映画を観るの投げ出すのかよ!

詰まらない日常の中からキラキラ輝く「良かった」を探す
愛少女ポリアンナの姿勢がゾンビ映画を観る際の基本なのだ。

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