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広義な編集ってなんだ? 〜藤本智士さん著書「魔法をかける編集」の言葉から〜
編集者というと、どんな肩書きの人を想像しますか?
ファッション誌や週刊少年ジャンプといった出版社に所属する人?
それとも、ウェブマガジンを発信している人?
おそらく編集者=文書を扱う人ってイメージが強いのではないか。
だけど、僕はそこにはおさまらない広義な意味の編集者を目指したいなって思っています。
広義の編集とは何か?
端的に言うと、文章を扱う人だけが編集者ではないって考えです。
これは、著書「魔法をかける編集」を書いた編集者の藤本智士さんに影響を受けています。
魔法をかける編集/藤本智士 しごとのわ・インプレス
藤本さんは嵐や佐藤健さんと書籍を作ったこともあるド王道な編集者でもあるのですが、デザイン、アートディレクション、商品プロデュース、地域プロデュース、
イベント企画、ワークショップ運営など主に地方の豊かさをあの手この手で発信しています。
例えば、秋田での取り組みが起点となって、イベントが始まったり、商品が生まれたりして、さまざまな出会いを編集しています。
ここで編集力とはなんぞや?ってことですが、藤本さんは著書の中でこう書かれています。
藤本 僕が思う編集力とはズバリ、「メディアを活用して状況を変化させるチカラ」です。
ここでいう、メディアとはテレビ・新聞などの大きなマスメディアだけではなく、個人もメディアだと捉える考え方です。インターネットが普及し、誰もが発信者になれる時代だからこその捉え方と言えるかもしれません。
そうなると、例えばカフェの店主、スタッフも編集者です。何かを SNSで発信することで売り上げに反映されたり、ファンを増やしたり、メディアを使って、状況を変えることができるます。
ただそこにどんな情報を載せるかは、編集のセンスが問われるはず。
例えば、ただコーヒーを撮るのではなく、どんな背景を選び、写真は誰が撮り、どんなコメントを載せるのか、ほんとにコーヒーだけでいいのか?など、総合的なプロデュースを含めて、編集者ということです。なんだか守備範囲広いですよね。
僕はこの広義な意味の編集に大変興味があります。
こういうチカラが持てるようになると、あらゆる難題がきても、編集の魔法で状況を変化させることができるのではと思っています。
詳しい内容は本編をぜひ読んで欲しいのですが、これからもっとこの視点はお金、デザインと同じくらい基礎知識として持っていた方がいいスキルだと思います。
広義な編集の視点を知りたい方に、超お勧めしたい本です。
状況を変えるチカラ、もっと自分も磨きたいと思います。