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#35 赤ちゃんの指先
我が家には5歳の息子と、10か月の娘がいます。
二人とも遊びたい盛りで、休みの日は私たち親が疲労困憊するほど、元気です。
今日はその中でも、最近指先が器用になってきた娘についてお話したいと思います^^
10か月になる娘は、とにかく探求心が強い!
ちょっとでも「いける」と思ったら、階段だってなんのその。
一人で階段の中腹まで登っていき、降りるのがこわいのか、「あー!ぶー!」と助けを待っています。
抱っこして降りようとすると、「ちがう!」と言わんばかりに仰け反ってジタバタ。
階段に戻すと、私の腕を掴みつつ、そーっと片足を下の段に下ろす。
無事片足が着地すると、残りの片足を、そーっと下す。
両足とも着地できると、にんまり笑顔でこちらをのぞき込みます。
そんな娘の最近のお気に入りは、マグネット。
小石サイズのマグネットが冷蔵庫に貼ってあるのですが、それを「つまむ→取る→くっつける→つまむ→取る→誰かに渡す→拍手する」のルーティンを楽しんでいます。
大人にとっては、「つまむ」という動作は何も意識せずともできてしまいます。
でも、10か月の娘にとっては難しいご様子。
まず、マグネットに指先を触れます。
指先だけ触れられるときもあれば、勢い余ってたくさんの指で強めに押してしまい、マグネットが移動してしまうことも。
そういう時は、「むー」という感じで口をとんがらせます。
マグネットに指先が触れると、親指をちょいちょい動かしてマグネットをつまみます。
まだ人差し指だけ・親指だけ…のように、単体の指だけを動かすのは難しいようで、この動作が一番慎重に見受けられます。
つまめると、じーっとマグネットを見て、次の動作である「くっつける」「誰かに渡す」を実行します。
物を掴んだり、触ったり、食べたり、ハイハイするのは比較的スムーズにやるのに、「つまむ」のは慎重な娘。
それもそのはず、手や指は「第二の脳」と呼ばれるほど、たくさんの神経の通り道なんです。
特に指先は、手からさらに細分化された神経たちが集まる部分。
生理的早産で生まれる人間の赤ちゃんにとっては、「指先を自由に動かす」というのは非常に難易度の高い動作だと思います。
手や指と脳の関係を表す概念の一つに、有名なホムンクルスというものがあります。
ホムンクルスをご存知でしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1669269379436-U9lYxoeqwC.png?width=1200)
このホムンクルスは、カナダの脳神経外科医のペンフィールドが考案したもので、脳の中にある身体の動きや感覚をつかさどる部分の比率を、わかりやすく人間の身体の大きさに表したものです。
わかりやすく言うと、大きな部分が、身体の他の部分に比べて脳の多くを使っていることを示しています。
イラストを見てみると、手や唇・舌が大きく、胴体、腕などはほぼありません。
手や指は、運動野・感覚野ともに大きく描かれており、脳の多くを使っているということがわかります。(実際、最近の脳科学に関する研究では、手や指の発達を促すことは脳の発達にも大きな影響を与えることが明らかになっているそうです)
普段当たり前のように動かしている指先ですが、自分たちが赤ちゃんの頃は当たり前ではなく、とても難しい動作だったんですね。
子どもたちを見ていると、様々なことが「当たり前ではない」と再認識させてくれます。
年末が近づき、これまで以上にあっという間に流れてしまう時間が増えると思います。
それでも、ふとした時に「当たり前ではない」ことを思い出して、喜んだり、ありがとうと言える自分でありたいな…と、マグネットをつまむ娘を見て思いました。
この記事を読んでくださる方はもちろん、村松工建を知ってくださっている方々、お客様方、取引先の皆さん、本当にいつもありがとうございます!
どうぞこれからも、よろしくお願いいたします^^
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