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なるほど、何が不適切保育か保育士が分かっていないのね。
どうも!
保育園経営20年、現在4園の運営をしているレイコです。
「不適切保育」という名称が付けられた行為について、日々ニュースにあがり、
私が経営している保育園がある愛知県内でも(しかも割と近隣で)取り上げられていました。
弊社では不適切保育のニュースがある度に、
グループ内では回覧し、内容の把握と会議内で話し合いをしています。
そこで気がついたのは、
ニュースで問題になっている保育士は、
その行為がこどもの健やかな成長にとって、
不適切」だと気がついていない。という事です。
本人が。
保育士が。
こんなにも世間では問題になっているのにも関わらず。😅
業務の流れの一部、
もしくは「正しい躾」方法としか考えていないのかもしれません。
そういう保育士は、きっとニュースを目にしても、
「へー、そんな保育園があるんだー。」
と、気にも留めていないかもしれません。
弊社は20年保育園を経営していますが、
株式会社ですし、
保育園どっぷりというよりは、
全く別業種も経営しているので、異業種の企業様との繋がりもあります。
開業の頃は、保育士が当たり前にやっている
「保育園あるある」自体に驚くことがたくさんありました。
(良い意味でも悪い意味でも)
どこの業種でもある、
「その組織の常識は世間の非常識」は、
保育業界にも当たり前にあります。
集団組織には
パラダイムと言って、
誰から教えられたのかも覚えていないけれど、なぜかそれがいいと信じている「価値観の枠組み」が存在しているんですよね。
その枠組みというフレームで
全ての物事を判断し、実行していきます。
・21時に帰宅するのは当たり前ですが、何か?
・タイムカードを押してから残業するのは当たり前ですが、何か?
と、新人の頃は驚いた事でも、
長く在籍すると茹でガエルのように、
その空間の「当たり前(風土)」に浸り過ぎて世の中とのズレに全く気が付かなくなってくるのです。
不適切保育をする人は、
新人でキラキラした瞳で、こども達を純粋に愛していた夢と希望を持った頃には、
そんな事をするつもりは無かったでしょう。
業務に追われて、
忙しさのあまり
少し乱暴にこどもを扱ったとしても、
そこに自分しか居なかったり、
(クラスが縦割り過ぎて、1人に任せ、周りが知らない状態もある)
その行為自体がこどもにとって悪い影響があると知らなかった、学ぶ機会が無かった場合。。。
(不適切の中には、親からされた、躾で言われ続けた行為を、それを最も正しい躾だと信じて再現することもある)
それを目撃した人が何も言わなかった事が続いた場合。。。
そして、
管理する側も何も言わなかった、学ぶ機会を作らなかった場合。。。
残念な事に、
小さな積み重ねがエスカレートして行くのだと思います。
集団組織は、
感覚がマヒするんですよね。
弊社の保育士達もしっかりと意識を持って、
学び続けていきたいと思います。
弊社の保育園は0.1.2歳が中心の保育園です。
3歳、遅くとも4歳には別の保育園へ転園して行きます。
今、相談されるのは、
ニュースもあるので、
「どこの保育園に行けばいいのか、正直怖いですー。出来ればここに6歳まで居たいです💦」
という方が多いです。
「ごめんなさいーー!
私も出来る事なら
6歳まではお預かりしたいんですけど、
施設の構造上出来ないですー。😂」
とお話ししています。
どこの保育園も、
対岸の火事ではなく、まずは自分の事だと思って、気が付いて欲しいなぁ。
追伸
寒くなって来ましたが、わたくしまだ半袖着てます。笑