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オフィスにかかってっくる電話を取るのはなんのため?

新人さんがしばらくして、オフィスにかかってくる電話をとらなくなった。

だって合理的だから

友人から聞いた話。

その新人さんは、とても気が利いていて、
仕事もテキパキとこなす。

ある日から、ぱたっと電話を取らなくなった。
それまでは、電話が鳴ったら遅滞なく受話器を持ち上げ、
丁寧に受け答えして、上司やメンバーにつないでいた。

なぜなんだろう、と友人は思った。
そして聞いてみた。
「なんで電話を取らなくなったの?」

新人さんいわく。
「かかってくる電話はすべて、上司かわたし以外のメンバーへですから」
だから、本人が電話を取ったほうが合理的だ、と。

なるほどなーそれもありだな、と思ったけど、
友人いわく。
「どんな人たちや、どんな会社が、どんな用事でうちの会社へ電話をかけてくるのか。どんな会社とうちの会社はつながっているのか。うちの会社はどんな仕事をしているのか。それがわかってくるから、電話を取ってみて」

常識=思考停止

電話がかかってくると新人が取るもの、
合理とか効率とかじゃなくて、そんなものだ。
という常識を説いても、その新人さんは再び電話を取るようになっただろう。

だけどそれは、納得して仕事をしているのか。
やらされ仕事だと思っていないか。

マニュアル通りに仕事をすればよい。
それって、外発的動機づけすらなっていない。
やりたいとは思わないけど、いわれたから仕方なくやっているだけ。

常識とは、思考停止のことをいう。

仕事を始めるとき、
役割を与えるとき、
講義を始めるとき、
会議を始めるとき、
コミュニティに誘ううとき、
イベントに誘うとき、
その意味付けをしたほうがいい。
言語化したほうが、ずっといい仕事になる、お互いに。


thanks to
『新板 ミーニング・ノート』 山田智恵 金風舎 2021年
『だから僕たちは、組織を変えていける』 斉藤徹 クロスメディア・パブリッシング 2021年