ヤングケアラーのケアと「お手伝い」との違い
わたしの一般質問@釜石市議会が終わった。
4月から3ヶ月間準備してきた課題をぎゅっと詰めて、
市役所の担当に質問した。
テーマのひとつは、ヤングケアラーについて。
ヤングケアラーとは、
持ち時間の中で、
「なぜヤングケアラーに対処しなければならないのか」
と、あえて質問してみた。
家族のケアをするヤングケアラーが「かわいそう」と思ったり、
だからその「苦境」から脱してあげることがヤングケアラーへの対処の理由だとするならば、
それは間違いであるから。
担当の課長の答弁がよかった。
ちなみに、ヤングケアラーが行っているケアを「お手伝い」だ、昔はそんなのあたり前だったと思っている人たちが一定数いる。
「お手伝い」とヤングケアラーのケアの違いは、
①ケアを要する家族がいるという条件の元で行っている「状況の違い」
②担っていることの「内容、量、頻度や時間の違い」
③ケアに対する「責任の度合いの違い」
自分の健康や勉強よりも優先され、
必ずしなければならない、
他に選択肢がない、ということがヤングケアラーのケア。
したがって、「お手伝い」とはしっかりと区別されるべきものだ。
『自治体のヤングケアラー支援』 内尾彰宏、濱島淑恵 第一法規 2023年