「良いリーダー」とはどんなリーダーか
良いリーダーとは、どんなリーダーか。
昨日はキャプテンシップ・チャレンジ(大隈塾)だった。
講師は駒井正義さん。
三井物産の副社長を務めた方で、
世間的には知られてないけど、三井物産ではレジェンド的存在。
体験をベースに仕事論やリーダーシップを語って、
大隈塾では超絶人気の講師。
受講生は毎年入れ替わり、本人は歳をとっていく。
ということは、年々受講生たちの仕事環境と駒井さんの体験はかけ離れていくはずだが、
駒井さんは毎年毎回講話の内容をアップデートしているのと、
事務局(わたしのことね)に受講生の顔写真付きの名簿を求め、
年齢、働いてる会社と部署、受講の目的などを総合して、
受講生たちの関心事の最大公約数を割り出して刺さるポイントをつくり、
そのために2ヶ月ほどの時間をかけて原稿を書き、
講義のときにはアタマに叩き込んで原稿を見ないで持ち時間ぴったりに仕上げるのは、
小澤征爾がすべて暗譜してオーケストラを指揮して1音も1秒も狂わなかったという事実と同じというのはほめすぎだろうか。
さらには名簿によって受講生の顔と名前を覚えてて、初見で「◯◯さん」と呼ばれた受講生はびっくりし、感激する。
そんな駒井さんによる「良いリーダー」とは、
①あの人と働きたい、と思わせるリーダー。
そうなるための条件は、
「絶対的な会話力」
を身に着けておくこと。
絶対的な会話力、とはなにかというと、
・聴く力=相手の本音を引き出す
・周囲にコミュニケーションの嵐を巻き起こす
・人を動かす
になる。
では、そうした「絶対的な会話力」を身につけるためには、
・いろんな分野を学ぶこと
・いろんな人と出会うこと
・旅に出て自分の目で見て自分で感じて自分で考えること
・芸術に触れて心を揺さぶられること
ライフネット生命保険の創業者にして立命館アジア太平洋大学の学長だった出口治明さんも、
「人、本、旅が人を育てる」
といっていた。
「良いリーダー」その②。
いい教育者であること。
部下をその気にさせ、自立させる。
「そして、教育とは『愛』である」
愛とはなにか。
「愛とは自己犠牲である」
「なぜなら自分のもっとも希少な資源である『時間』をその人のために惜しみなく使うから」
そこから講義は仕事論になり、
ワーク・ライフ・バランスにつながっていくが、
そこはまた日を改めて。