よく晴れた土曜の朝の座禅体験
人は何を得たときに満足するのか。
生きる原動力は何なのか。
大隈塾のワーケーションプログラムを釜石でやって、
ワークの合間に吉里吉里の吉祥寺にいった。
(大隈塾リーダーシップ・チャレンジ=社会人)
2011年の震災直後、吉里吉里の避難所になったお寺で、
わたしはちょこちょこ通わせてもらっている。
ある人の話。
避難所生活は苦しくて、一刻も早く仮設住宅に移りたい。
仮設住宅ができるのが待ち遠しくてたまらない。
毎日そう思って過ごして、ようやく仮設住宅がたち、
避難所から新しい仮設住宅に引っ越した。
体調を崩した。
やっぱり仮設じゃなく、自分の家を持ちたい。
仮設でもやっぱり、なんとなくだけどはっきりと自覚する苦しさがある。
自分の家に住むようになれば、この苦しさもなくなるだろう。
毎日そう思って過ごして、ようやく復興住宅がたち、
仮設住宅から新しい復興住宅に引っ越した。
体調を崩した。
人はモノを得て満たされるのではない。
人は他人のために役に立つことで満たされる。
だから、人とのつながりはとっても大事だ。
というお話を、お寺の本堂の畳に座って聴く。
そのあとの座禅が、気持ちよかった。
(イス座禅だけど、わたしは……)