会議でカッとなったときどうする?
「もっとよくわかりたいから」
会議とかミーティングとか打ち合わせとかで(どう違うのか……)、
意見が対立して、
「いやいや、意味わからないんですけど」
ってときがある。
「何を言ってるんですか」
「ダメにきまってるでしょ」
相手を全否定する。
『心理的安全性をつくる言葉55』によると、
そんなときは、
「いやいや、意味わからないんですけど」
ではなく、
「理解したいから聞くんだけど、もうちょっと教えてくれないかな?」
と声をかける。
「理解したいから」というところがポイントで、
相手にとっては、
「ああ、話を聞いてくれるんだ」
という安心感につながるし(心理的安全性)、
自分にとっては、相手の意見の背景を読み解くきっかけになる。
なぜそんな意見になるのか、その理由を知ることにつながる。
そうすると、お互いに落とし所を探り出しやすくなる。
感情のマネージメント
もうひとつは、アンガーマネジメントになること。
怒りを抑えること、カッとなっている感情をコントロールすることになる。
意見の対立が、その人自身を否定する心理になりがち。
やがて、「意見の対立」から「人間関係の対立」になる。
そうなるとややこしいから、
「意味わからないんだけど」
という感情からひと呼吸おいて、
「理解したいから聞くんだけど……」
という言葉を返す。
自分も相手も、ひと呼吸。
言葉ひとつで、その場の雰囲気も、
自分の感情もガラッと変わることがある。
心理的安全性のコントロールと、アンガーマネジメント。
『心理的安全性をつくる言葉55』 原田将嗣、石井遼介 飛鳥新社 2022年