大人になったから自己啓発書を読んでみた
前の記事から二ヶ月が経った。
その間、例の資格試験の受験が終わった。一ヶ月程度の勉強だったが、久々の勉強を終えて一つ自信になった。
また、思考を整理する場所としてnoteを使うこととしていたけど、ほかの手法も試してみている。
その際の参考にした書籍は、『7つの習慣』と『ゼロ秒思考』。(リンク:記事下部)
活用する機会や意図、規模は違うものの、自分の中から言葉を抽出する作業。有名な書籍なので内容は割愛するけど、どちらも今の私に合った本だった。
私はこれまで、自己啓発書やビジネス書に惹かれる人の気持ちがあまり分からなかった。というより、どうも胡散臭さが勝ってしまって手を出してこなかった。だけど、大人になったら分かるものなのかも知れない。
なぜ、自己啓発書やビジネス書が社会人にうけるのか?考えてみた。
大人にとっての目標って?
義務教育~大学までの私には、いつも目標となる関門があった。それは、定期テスト、入試、部活の大会、就職など、小さなものから人生に関わるものまで、活動領域ごとに目指すべきものが割と明確にあった。
また、それを実現するために参考となる教科書があった。もしくは指導してくれる先生がいた。それがなくても、知人に相談したりネットで調べたり自分で考えるだけで、だいたいの方針は手に入れることができた。
いつでも目標があり、それを実現するための指針がある程度は私のそばにあったのだ。
ところが、社会に出るとまず、目標が分からなくなった。仕事をやり遂げることが私の目標なのかといえばそれだけでもない。一つの仕事を終えても別の仕事があるし、結局終わりなんて見えない。なんなら、目標なんて考える暇もなく目の前のことをこなすことで必死だった。
社会人3年目にしてようやく、仕事だけが全てではなく、自分がどうなりたいのか、どんな人生を送りたいのかという「人生の最終地点」を見据えた目標が必要だと気付いた。自分の軸がないから積み重なるものが少ないのだと。
ただ、目標の決め方も分からないし、それを叶えるための教科書も与えられてない。自分の人生を他人に導いてもらうわけにもいかない。指針がない。
大人にとっての教科書
ここで登場するのが、自己啓発書やビジネス書。大人にとっての教科書だ。
結局、自分の人生の目標は自分にしか決められないし、自分にしか実現できない。人生の目標を見つけるため、叶えるために自分を啓発する→自己啓発書を読むのではないか。
その目標のうち、多くを占めるであろう仕事の目標を叶えるための手段として、ビジネス書を利用する場合が多いのではないか。
そして、自分一人で自分を奮い立たせることが、技術的にもメンタル的にも難しいから、自己啓発書は社会人にうけるのだと私は結論づけた。
加えて、日本人は宗教という指針がない人も多いため、自己啓発書が導きや救いの一種にもなっている。その考え方に心酔する人も中にはいるため、胡散臭さや怪しさを感じてしまうのではないかと推測される。
私の考えは以上だ。
私個人としては、読まず嫌いで終わらず、この本に出会えてよかった。と同時に、そんなに試行錯誤する人が多いのか、と思うと自分は何も考えてこなかったなあと出遅れを感じるけど、後悔したって仕方ないので前へ進むことだけ考えていきたい。
なお、私の人生の目標はまだ決まっていない。海外旅行やイベントといった全ての予定が中止になり時間が出来た今、自分を見つめ直す絶好の機会ととらえて取り組むことを決意して、終わりとさせていただく。
内容に引きづられてとても固い文面になってしまった。次はもっとゆるく話したい。