【海外子育て】自分の心に響かない育児法を(子供のために)遂行するには
自分が育てられたやり方以外の方法を受け入れるのは難しい。
食に関して、怒り方、勉強のさせ方、等数えればきりがない。
自分の育てられ方が悪かったと思うわけじゃないけど、これは繰り返したくないということもある。結局自分の知っているやり方しかできないループから抜けだすにはどうしたらよいのか。をよく考えています。
例えば。ドイツ人を含め、欧米の子供は小さい時から自分のベットで一人で寝るトレーニングをされていることが多いと言われます。
(もちろん例外もたくさんあります。仲良くしているドイツ人のお友達は6歳になった子とまだ一緒に寝ていますし、日本でもネントレをしているご家庭もあるかと思います。)
私は4人兄弟みんな両親のベットに潜り込んで寝ていた派です。自分のベットはあったのですが、親のベットに入ることを拒否されたことはありませんでした。でも大人数で寝ていれば自然に睡眠中の妨害もあり、睡眠の質、という観点から言えば最適ではなかったのではないかと思い返しています。
たぶん子供ながらに窮屈で、ストレスになっていたのでしょう。いつからか自分が子供を産んだら絶対に一人でのびのび寝かせてあげると心に決めていました。
ところが自分がいざ本当に子供を持ってみると、自分が経験しなかった育児方というのはなぜかしっくりこない。まだオムツも取れていない時から泣いている息子を、諦めるまで泣かせて調教する(一人で寝ることを覚えさせる)、というのはなんとなくできませんでした。
しゃべれるようになった今となっては、一人で寝る?と聞くと嫌だ、ということで結局は180センチ幅のベットで親子3人現3歳に至るまで一緒に寝ています。子供は安心するし、こんな風に一緒に寝られるのも今だけだし、と自分に言い聞かせて。
甘い物に間しても同じで。
私はわりと食べたい時にお菓子を食べて来たんですね。
おかげで歯は悪いです。
その教訓を生かして、息子の歯は守ってあげようようと思っていたのに、欲しがるとついお菓子をあげてしまう。うれしそうな顔が見たくて。
甘いものなんて百害あって一利なし。わかっているのに、繰り返してしまう。
よく言われるのは虐待された子は将来自分の子を虐待する、という話ですが、本当に自分が幼少期に経験したことと言うのは沁みついていて潜在意識的に私を操ってくる。
頭ではこうしたほうが良いとわかっているのに実践してみるとしっくりこない。何か違う気がする。心に響かない。でも響いてこないのは自分が経験していないからだけかもしれない。
自分の分身のようでいて、実は全く違う個体の全責任を負う仕事。全く大変です。
私の場合は自分が育った文化と違う環境で子供を育てているので、何かにつけて「何が正しいのかわからない」という状況に陥ります。新生児のお風呂は週に一回だけ、米はアレルギーの原因なので離乳食初期には与えない、など日本の常識とは全く違う!ということもあります。
そんな時には自分のやり方を信じる、だけでは通らないこともあり、文化、時代にあった、育児法をフレキシブルに取り入れていくオープンさが必要とされる気がします。感覚的には受け付けられないような気がしても、それは刷り込まれた感覚かもしれないと割り切って、理性的にトライアンドエラーで臨む。間違っても仕方がない。親だって人間だもん。