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むにみずべ 愛媛編02 海賊島 能島上陸クルーズ

村上海賊の娘、読みましたか。
漫画でも出ているのでぜひ読んでください。
一度読んでしまった人はみな、ここに参集すると言われています。村上海賊本拠地、能島へ。
これ、知っていますか?

瀬戸内海の覇権を握った海賊

海賊。
こんなにも心を掴む言葉があって良いのでしょうか。失礼ながら、なぜか山賊には無い光るものがあります。
しかも海賊島に上陸できる、なんて言われた日には、もう先に心が上陸しそうです。

世界史の海賊は、ワンピースや、パイレーツオブカリビアンのように、世界を救っちゃったり、人々を苦しめるいかにも悪いやつをぶっ飛ばす!という訳ではなく、
掠奪して暴行誘拐して放火する、とんでもない方々です。がしかし。

村上海賊は一味違います。瀬戸内海を掌握した村上海賊、彼らは海に絡むこと全てを一手に引き受けたホンモノの海の男と女だったのです。


瀬戸内を統べる能島城

そんなホンモノの男と女が集まったのは瀬戸内海の能島です。

島全体が城だった能島城
行ってみたい。。
織田信長とマブダチの宣教師ルイスフロイスも
村上海賊について書き残しています
この時代に能島へ行ってみたいですねぇ

瀬戸内海を掌握した村上海賊は3つの家柄の集まりでした。因島村上氏、来島村上氏、そして能島村上氏、要は皆んな村上さん
船に動力が無い時代、瀬戸内海を東西に渡るルートは主に3つ、それぞれを各村上氏が押さえていたという訳です。
本州側の陸伝いに行くルート(因島村上氏)、四国側を行くルート(来島村上氏)、そして一番危険でありながら、一番最短ルートだった瀬戸内海中央を突っ切るルート、沖乗り(能島村上氏)です。

黄色のラインが沖乗りです

彼らは海の案内人、関所運営、船舶警護、漁業などなど、今で言うなら、海上保安庁から海運会社、果ては漁師までを一つに統合したような、凄まじい存在

その総本山たる能島城に上陸できちゃうのが今回のむにみずべです。


能島上陸への道

まずは今治から車を借りて、しまなみ海道の愛媛側一つ目、大島に乗り込みます。ムニが一番大好きな来島海峡大橋を超えます。10年前の記憶がさまざま思い出されます。

上陸船に乗るための集合場所は大島の北東端、宮浦です。船着場の目の前は村上海賊ミュージアムがあるので、海賊島への上陸に向けた心の準備のために、まずはミュージアムで頭拵えです。

海賊たちの使った手漕ぎの舟
能島の航空写真
島の周りに激しい潮流があるのが分かります
島の模型もあります
これ作るの楽しいだろうな

当時の生活やら、村上海賊の手広さやら、しっかりと予習できましたので、いよいよ乗り込みをかけていきましょう。


潮流体験クルーズ

さっそく乗船。

ぐんぐん進みます
島の間で、空と海が繋がりそうです
10分ほどで見えてきました、
村上海賊の本拠地、能島です
ぽいですねぇ
途端に周囲は、動力船に乗っていても感じる
激しい潮の流れに囲まれます
海面には目に見える落差
手漕ぎ舟だったらひとたまりもなさそうです
激流を抜けると嘘のように静かな能島の入江
いよいよ海賊島へ上陸です


能島上陸

今回上陸するのは別の入江にある船着場
能島の横にある鯛崎島
ここも能島と橋で繋がり、合わせて一つの城だったらしい
海もきれい
港から伸びる階段も味があります
遂に海賊島に上陸
山がちな能島の貴重な海沿いの平場は、
なんと室町時代から埋め立てた埋立地
少し登ると
眼下に入り江が広がります
横にはポツンと鯛崎島
ここが本拠地の村上海賊、素敵ですね
案内してくれるのは救命具に村上の名を背負った方。
背中からは瀬戸内海に君臨する者だけがまとうオーラがあります。多分。
(お名前は村上さんではありませんでした)
下の埋立地から本丸まで3層の平場で構成される能島城
海を統べる村上海賊の本拠地です
付近は激しい潮流
また一隻の船が迷い込んできました
無事潮を乗り越えて入り江に来ます
北を見ると別の砦に繋がる道が
こちらも素敵です
干潮近くだとビーチが現れるのだとか
伯方の塩で有名な伯方島に繋がる橋
島を一周して戻ってきました
ツアー参加者の多くが歴史付き、
村上の名を背負うガイドさんに皆さん質問攻めです
あっという間の帰船


もういっちょ潮流体験クルーズ

帰りは別の潮流体験、
その名も湧き潮。海底の突起物にあたって潮が湧き上がってくる様です
おー湧いとる湧いとる
村上海賊ミュージアムが見えてきました

ちなみに。お土産屋さんには、海賊のよく使ったかわらけが売ってます。
あの兄弟の契りを交わして、呑んだ後パリンッと地面に投げつけるあの素焼きの盃です。
さーて誰と兄弟になろうかな。

以上、能島上陸クルーズでした。
本物の海賊の力、ご堪能ください。


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