幻の映画『Lie lie Lie』の再上映を観てきた

こんにちはアド川です。

以前からめちゃくちゃ気になっていた映画をやっと観ることが出来たので、本日はそちらの感想を書きたいと思います。

作品名は『Lie lie Lie』です。

実はこの作品、ネット配信もされていなければ、DVDにもなっていません。
唯一の視聴方法であるVHSも全く市場に出回っておらず、超超超レア作品なんです。

私がこの映画を知ったきっかけは、YouTubeに上がっていた１本の切り抜き動画でした。

いや、絶対面白いやつ！！

何気ない会議室で、ここまで緊張感のあるシーンを作れるでしょうか。
演技だけでなくカメラワークもなかなか凝っています。

たった数分の動画で、私は完全に心を掴まれました。
しかし、必死に視聴方法を探しても、配信もレンタルも出来ないようなので、「仕方ないか…」と諦めていました。

そんな中、今回神保町シアターで再上映が決定したので、観てきたというわけです。

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↓　以下、感想
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軽妙洒脱な会話劇

冒頭でも述べましたが、役者同士の会話劇がまぁ面白い。
聞いていてただただ心地いいんですね。

自然な会話か？と問われれば、自然ではないでしょうね。独特のセリフ臭さがあります。
ですが、思索的なセリフを淡々と読み上げる感じが、出演している俳優陣と妙にマッチしているんですよね。

お気に入りのセリフをいくつか引用しておきます。

写植を打ってる時は何も考えない。ただ洗われてるだけだ。
俺はね、俺は……。
一本のチューブみたいなものだ。

とても気持ちの良いもんだよ。
肩は凝るけどね。

波多野(電算写植オペレーター)

”淋しい”……。
”淋しい”って何？私には分かんないわ。

美咲(編集者)

役者とペテン師は、首から下に汗をかくんだ。

相川(詐欺師)

Bonnie Pinkの音楽も素晴らしい

ストーリーの節目で何度かこの曲が流れます。
結局、4回くらい流れてたんじゃないかな？笑

淡々としたリズムとコード進行が物語の世界を優しく包み込んでいる感じがして好きです。

歌詞はほとんど聞き取れませんでしたが、「嘘で始まればいい」という箇所が作品タイトルともかかっていて印象的でした。

まとめ

いや、もちろん観る前から期待はしてたんですが、予想以上に面白かった。
硬派でありながら温かさも感じられて、「こういうのが邦画の強みだよなぁ」としみじみ。
人生TOP5(言い過ぎ？)にランクインするくらいハマってしまいました。

ぜひ何度でも観たいですね。
配信 or DVD化を強く希望します。
そのための署名活動とかしようかな。
署名活動ってどうやって始めるんでしょうか。

署名活動に詳しい方、いませんかね。