ひねくれ高崎①だるま絵付け体験「自分を映し出すパーソナルだるま診断」
1.高崎といえば、、、
2024年9月に高崎に行ってきました。
高崎といえば、、、そう、だるまです。
だるまを街の至る所で見かけます。バリエーションも豊富です。こんなにだるま推ししているなら、やはり行くしかありません。
だるま発祥の地「少林山達磨寺」に向かいます。ここに行かねば達磨は語れないわけです。
「少林山達磨寺」までは高崎駅からバスで行けるのですが、本数が少ないのでレンタカーやカーシェアもおすすめです。タクシーだと片道3000円を余裕で超えるのでおすすめはできません。(諸事情で帰りはタクシーに乗ったのですが激しく後悔しました。。。バスの10倍のお値段です。。。思ったより遠かったです。。。)
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2.達磨だらけの神社
さていよいよメインのだるまちゃんパーティが始まります。だるまの聖地の名前に恥じない、見事なだるま尽くしです。
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3.なぜそこにだるま? だるまで学ぶ経営学(かなり薄め)
どうして高崎がだるま推しなのか? というクエスチョンの答えは、だるまが生まれた「少林山達磨寺」が高崎にあるから、でした。
ではなぜ「少林山達磨寺」はだるま発祥の地なのか? というクエスチョンが生まれます。その答えは、頂いたパンフレットにあります。
「少林山達磨寺」は元々、達磨大師(だるまだいし)を祀っていました。達磨大師は今から1600年ほど前にインドに生まれ、禅を中国に広め大成させた中国禅宗の開祖です。坐禅と言えば、このお方です。
そんな「少林山達磨寺」の九代目の和尚が今から200年ほど前、飢えに苦しむ農民を救うために、副業として稼げるようにと「縁起だるま」の作り方を伝えたがきっかけだったそうです。
飢えに苦しんでいる人に、食べ物ではなく、副業としての稼ぐ手段を授けるというのは印象的な話です。
よく教育関連のたとえ話なんかで出てくるのですが、老子の『授人以魚 不如授人以漁』という言葉を思い出します。
「お腹が空いている人には、魚を与えるのではなく、釣り方を教えてあげなさい」という格言で、
魚は食べたらそれでおしまいだけれど、自分で魚を捕れるようになれば一生養えるという意味合いです。
まさか釣り方ではなく、だるまの作り方を教えるなんて、、、と思いますが、ちゃんと素直に従った農家の人々もすごいですよね。特産品として根付いたのは九代目の和尚さんの人徳でしょうか。
あとはやっぱり本業ではなく、副業として、作物が出来ないときにやれる、というところがマッチしていたのでしょうか。事業を多角化して、たとえ本業の調子が悪くなっても安定してキャッシュが入ってくるようにしたということもあるかもしれません。
(折角いい話だったのに、胡散臭くなってきました、、、)
胡散臭いついでにもうひとつ思ったのですが、
①最初に買ったときに片目を入れて願いを込めて
②1年間無事に過ごせたとき・願い事が叶ったときに感謝を込めてもう片方の目を入れて
③最後はお焚き上げをしにお寺に持ってくる。そしてまた新しいだるまを買って帰る。
というのがまた分かりやすいマイルストーンで良いですよね。このぐらいやることを明確にしてくれると、願いも込めやすい気がします。
①~③でループしているから、安定して買い替えをしてもらえるサイクルになっていますし。だるまのPDCAサイクルが回っていますね。
(あれ、、、こんな胡散臭いブログを書きたいわけじゃなかったのに。。。)
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4.やるぜ、だるまの絵付け
薄くて胡散臭い話はこの辺にして、いよいよ本題です。だるまを堪能し目を養ったところで、いよいよMyだるまの製作にむかいます。
やってきました、だるだる売店。とても良いネーミングセンスです。
さて、まずはどのダルマちゃんを相棒にするかを選びます。最初のポケモン選びと同じく、ここが肝心です。
千円の子と、千五百円の子がいて、二回りくらいサイズが違います。まあ小さい方が塗りやすいし飾りやすいかと思うので、無難に小さいほうにしたいと思います。
続いてカラーです。せっかくなので定番じゃない色がいいな、黒が良いかなと思ったのですが、やはり白の方がいろいろ描きやすいかと思って、白に決めました。アルビノだるまちゃんです。君に決めました。
さていよいよと中に入ったところ、案内をしてくださった方が、「つくっている工房によってだるまの顔が違うのよ」と教えてくださいました。
なんと!? 色だけではななく、顔まで違うと!? 驚いていたら、ご親切に他のだるまを見比べさせてくださいました。
悩んで決めたはずが、やっぱり相棒を土壇場で変更しました。この優柔不断さは、まあご親切に甘えたということにしたいと思います。
さてついにお絵描きスタートです。
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5.おばちゃんが優しい
このご時世、「おばちゃん」というワードはグレーな気がします。しかし、あえて敬意と親しみを込めて「おばちゃん」と呼ばせていただきたいのです。というのも、、、
絵付けのところで案内をしてくださるおばちゃんが、ほんとに優しいんです!!!
サービスがすごいとかそういう次元ではなく、やさしいのです。
先ほどのだるまチェンジもそうなのですが、他にも県外から来たとお話ししたところ、おすすめのグルメをたくさん教えてくださったり、とても色々ご親切に接してくださいます。いい意味でとてもお節介なのです。
他のお客さんに対しても、
たとえば絵が思ったとおり描けなくてスネているお子さんがいたら、
「上から黒で文字を書くのはどう??」
「大きくハートで隠せばいいかんじじゃない??」
というように親御さんの代わりに、たくさんフォローをしてくださっていました。親御さんももちろんフォローしていたのですが、うまくいかなくてすねている子に対して、身内じゃない人があんなにフォローするなんてと感動しました。
他にも男女で来ているお客さんに、おばちゃんが「写真撮りましょうか?」とお伝えしたところ、
女性のお客さんが、
「ありがとうございます。一人でお願いします!(二人一緒じゃなくて一人だけ写るように撮ってください)」と返答されていました。
そこでおばちゃんは「いやね、せっかくなんだから一緒に撮りなさいよ」と言って、むりやり二人一緒に撮っていました。。。
なんて素敵なお節介でしょう。
(でもなんで女性は一人で写真撮りたかったんでしょう。。。関係性が謎です。。。)
あと、私がだるまに書く文字をうんうん悩んでいたり、目玉を入れるのを集中してちょこちょこやっていたら、
「神経質でしょ? 賞味期限切れとか許せないタイプでしょ? ウチの旦那も息子もそうなのよ。賞味期限とか消費期限とか自分の鼻と目で判断すればいーのよ」と言われました。
うーん、やさしい。優しいお節介です。字面だけ見ると若干パワフルですが、ぜんぜん嫌なかんじではないのです。
レストランのウェイトレスさんとかでも、年配の超ベテランの方とかにも似たものを感じます。長年接客業をしている年配の方しか出せない、あの空気感ってなんでしょう。
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6.Myだるま完成
ついに完成しました。渾身のだるまです。私のオリジナリティをつめこんだ力作です。
そしてやさしいおばちゃんに言われました。
「草間彌生風にする人多いんですよー」
って。。。
はい、トドメを刺されましたね。
しょせん、わたしは凡人でした。
天才肌を気取ってるだけの、
ただの神経質なおっさんでしたね、はい。
字面だけ見ると普通ですが、私の心にグサっと刺さりました。
そしておまけにおばちゃんに
「目が魚の眼みたいね」
と言われました。。。
死体蹴りってやつではないでしょうか、、、
もうやめて!私のライフはゼロよ! と叫びたくなります。
まあでも、言われてみたらその通りと思うというか、ツッコミとして面白過ぎると思ったので、全然イヤではありません。
一歩違ったらクレームになるんじゃないかと心配になる、キレッキレに攻めたつっこみが各所で炸裂していましたが、おばちゃんは通常運転の様子でした。
カスハラなど微塵も恐れない強さは、やはりバックに200年の歴史と達磨がついてるからでしょうか。(もしくはもし揉めたりしたら、後ろから怖い住職がいっぱい出てくるとかでしょうか。。。)
いやでも本心から、素敵な接客だと思いました。お節介おばちゃんエンターテイメント込みのだるま絵付け体験です。こんなサービスが千円で受けられるなんて本当に素晴らしいです。
お土産コーナーに普通のだるまも売っていますが値段もほとんど変わらないので、だるまが欲しい方は絵付け体験をおすすめします。
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7.パーソナルだるま診断
だるまの絵付けは本当におすすめです。自分と向き合うことが出来ます。
ーーどのサイズ・どの色・どの顔のだるまを選ぶか?
ーー黒と金のニ色の筆を使ってどんなだるまをつくるか?
ーーどんな文字を書いて、どんな願いを込めるのか?
単純に見えて、奥が深いのです。
だるまの絵付け体験は実は、写経のような要素があると感じました。
自分の内なる承認欲求や歪んだ欲望がだるまに投影されてしまって、私のように直視しづらいだるまちゃんが完成するかもしれませんが、、、
それもまた一興です!
だるまに自我を顕現させて、客観視しましょう!
パーソナルカラー診断でイエベとか、MBTI診断で提唱者タイプとかやってるより、「パーソナルだるま診断で神経質」と分かる方がおすすめです!
百戦錬磨の占い師のようなおばちゃんに、だるまを通してあなたのパーソナリティを見抜いてもらえること間違い無しです。
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8.色んなだるま
最後に、高崎の街中で見かけただるまさんたちのハイライトです。是非だるまを見る目を養っていただき、パーソナルだるま診断をしに行っていただければ幸いです。
そして最後は、私のだるまです。(どれだけ見てほしいんじゃ、、、)
連れのつくった赤色の方がザ・王道のだるまなので、確かに見比べると、私の白いのは神経質? なかんじがします。(赤は教科書通りでつまらないです。。。)
おばちゃんに見抜いてもらうまでもなく、パーソナルはだるまで明白かもしれませんね。。。
以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございます!