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ビックバンまっ最中の天神を抜け、天神様へ初詣
天神ビッグバンは、警固断層のリスクがある中、更新期を迎えたビルが耐震性の高い先進的なビルに建て替わることにより、多くの市民や、働く人・訪れる人の安全・安心につながるもので、さらに都心部の機能を高め、新たな空間や雇用、税収を生み出すプロジェクトです。
福岡市天神は2025も絶賛工事中
2025年1月。
故里である福岡市へ帰り、昔の職場のあった天神へ歩いてみました。
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天神コアがあった場所にはガラス張りのおしゃれなビルが建っていますが、歩道はまだまだビッグバンのまっただなかです。
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天神ビブレ、コアの跡地にはホテルやオフィスや商業施設が入る”ONEFUKUOKABLDG”「ワンビル」と呼ばれるビルディングがそびえ建っておりました。
地上19階、地下4階で、フロアの面積が西日本最大規模といわれてるらしいです!
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ほら、ここまっすぐ行くと市役所とかエルガーラがあるとこ。
この通りの左手にジュンク堂があって好きだったなあ。
ジュンク堂の前にはビブレがあって。
2020年2月、いつものように仕事終わりにここを歩いてたら、人がたくさんいて。
なにかと思ったらちょうど閉館の日で。ひとつの商業施設が44年の歴史に幕をおろす瞬間を遠くから眺めていたあの日。
お正月の水鏡天満宮へ
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やっぱり毎年ここに参拝しないと、正月って気がしないくらい毎年お参りさせてもらっています。
三が日は過ぎてしましましたが。
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福岡市「天神」の名前の由来となっているこの水鏡天満宮は容見天神(すがたみてんじん)とも呼ばれていまして。
それというのも、もともとは福岡市の薬院あたりにあった姿見天神社を、1641年、時の福岡藩藩主黒田長政公が鬼門除けのため(福岡城からみて鬼の通り道である鬼門の方角である)今の場所に移築遷座されたようです。
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そしてまた天神ビッグバンで2030年までに移転する計画があるので、いつ見納めになるか分かりません。
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境内には句碑もたくさんあります
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”幾山河越えて来し野の涼しさよ” 稲畑汀子
これ、どう読むのが正解なのでしょう?
いくやまかわ こえてこしのの すずしさよ ?
幾山河…は「いくさんが」ではなく「いくやまかわ」が正解のことが多いらしい(わたし調べ)。
来し….は「きし」「こし」「きたし」とも読めるが、けっこう「こし」じゃないと、という意見も多く見られました(わたし調べ)。
個人的には「きし」が山河を越えた岸辺の野原で涼しい風を受けながら休む姿を連想していい感じの気がするのですが。
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謎の石を発見
拝殿の裏に回ると、奉獻(ほうけん/奉献)と彫られた石座の上に、なんだかワイルドな岩がありました。
しめ縄は張られていないから磐座(いわくら)ではないのですが、隕石みたいでかっこよいですね!
家に帰って調べても情報がなく、「牛の形に似ているから奉納された」という記事をみつけましたが、いつ?誰が?どこの石を?ということは分かりませんでした。
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今度、行った時に、聞いてみようかな。
しかし。
グーグルで「水鏡天満宮」と調べると、悲しいことにサジェストに「最悪」という不穏なワードが並びます。
僕は出会ったことはないですが、神主さんの態度が恐いらしくて、福岡に観光で来た方にショックを与えていることがあるようでした。
話しかけるのちょっと怖いですね(笑)。
感情的で攻撃的なレビューを読んでいると、最初は「うわ。最悪。せっかく福岡で楽しんでくれてるのに。嫌な思い出を作ってしまって。ほんとごめんなさい。」なんて思っていたんですが、
ちょっと待て。
よく考えると、ここは水鏡天神。
日本三大怨霊と恐れられた菅原道真公が祀られている場所。
しかもその道真公が、清流に映るやつれた自分の姿を見て、”「私の魂は長くこの地に留まり、後世無実の罪に苦しむ人の守り神となろう」と仰せられた”ことがご由緒の神社。
やるせなさや怒りをパワーに変えた道真公。
水鏡。
他人は自分の写し鏡。
もしかして、このご神域の中で起こったことは、それなりの何かのメッセージがあるのかもしれないと思ったお正月の帰郷でした。
明鏡止水。
お読みいただきありがとうございます!!