無題
いじめられていたころ、毎日声を殺して3時間以上泣いた、夜中は悪夢を見て泣きながらばあばのところへ行って、気がついたら朝が来る毎日。3時間泣いた次の日が可愛いわけなどもちろんなく、もともときつい自分の顔が、もっときつくなり「何睨んでんだよ」って殴られる。それでも進学校に行きたかったし、休むわけには行かなくてなんとか耐えようとしていた日々のなかでふと、自分が一番嫌なことを自分にしてやりたくなって、他の人にバレないようにレグカをしていた時期があった。痛いことは嫌いなのに、カミソリを持つ手は震えるのに、皮膚に当ててから、スーッと腕を引く行為だけはためらいはなかった。悲しみや苦しみ怒り、自分の脳みそが処理できないほどの情報たちが、どろどろと支配する脳内が、突如現れた痛みにすぐに反応して、そこだけに意識が集中する。切った場所が熱くなり脈打つ感覚と、耐え難い痛みが脳内を支配する、その瞬間がとても救いだった。でも、切ったときは可愛いのに、かさぶたになると一気に可愛くなくなって、すごく気持ちが萎えるから辞めちゃったな。僕は悲劇のヒロインぶるのが趣味みたい、いつでも自分次第できっと幸せの絶頂まで行けると思うのに、今夜も僕はつかれた消えたいなどと思うのだ。安楽死の制度があったら、きっと今みたいな気持ちのときに逝ってしまうのだろうな。と思った。
自分に高い保険をかけて、苦しくなく、痛くなく命を絶ちたい。生きていたら素敵なことがあることも、素敵な出会いがあることも、幸せな瞬間があることも、おいしいごはんがたべられることも、よくよく知っている。だけど、たった一言が、ある日の動けなくなった僕の体が、街中で強く人にぶつかられたときの衝撃が、僕に生きることを諦めさせる。僕には十分すぎる程の命を絶ちたい理由になるのだ。向いてない、人間。
ていうか、人を傷つける人同士が傷つけ合えばいいじゃん。巻き込まないでください、あと、僕に興味を持たないでください。とても面倒くさいので。となっている。何かあるたびに。うんざりするし、普通に死にたくなるから辞めてほしい。優しい世界で生きたい。真っ白い小さな箱の中で、僕一人ですごく人生でもいいや、神様。だから、僕と関わってくれた人たちをその分幸せにしてね、
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