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ロンドンにおける家探し事情

ロンドンにおける物件探しは本当に大変です。
前回も記事にした通り、イギリスは賃貸価格が高いと言われています。
コロナ前は5-6万軒の物件がマーケットに出ており、コロナ禍で11万軒まで増加、しかし2023年現在物件数は23,000軒まで減少しているとのことです(日系エージェント情報)。
ロンドンでは古い家をそのまま使うので、日本のように次々とマンションが建たず、限られた物件数と人口流入のバランスにより家賃相場が激しく変動してしまいます。

物件の探し方は主に、フラット検索サービス寮の問い合わせ不動産屋に相談する、の3通りかなと思います。
後者2つはしっかりした契約が必要なので、あらかじめ銀行口座から英語版預金証明書、職場から給与証明書を取り寄せておくことをお勧めします。
私は最初半年の単身渡英の際はフラット検索で部屋を見つけ、今家族で住む家は不動産屋を通じて見つけました。


基礎知識

こちらのブログが非常に参考になります。

家賃

2022年10月に私が単身渡英した時、フラットシェアの家賃相場は大体£600〜くらいでした。今はもっと高いかもしれません。

部屋の種類

大まかにフラットスタジオがあります。

フラット:ベッドのある部屋を借りる。キッチン・トイレ・バスは共用。大家と同居するタイプと、借主のみが住むタイプがある。家賃は比較的安い

スタジオ:ワンルームにキッチンとバスルームがある、日本で一般的な賃貸形式。家賃は比較的高いが一人時間を大事にできる

条件

私が特に注目したのは以下です。

電気水道料金込みか
Wi-Fi料金込みか
Furnished(家具付き)か

すべて込みにすることで出費を大きく抑えることができます。

こちらによくまとまっています。
基本は審査を受けることになりますが、もし受かればサービス、隣人、家賃の面から非常に良い環境を手に入れることができます。

所属大学に問い合わせる

特にロンドン大学グループであれば、グループ内で寮を持っていることがあります。

Goodenough

ロンドンで最も有名な学生寮提供サービス。
申請には様々な書類があって大変です。
私は審査落ちでした。

Zebra Housing

同じく審査落ち。
もしメールでの連絡で埒があかないようなら電話しましょう。

フラット

こちらがフラットを探す際に有効なサービスをまとめた記事です。
またここ以外にも、MixBCraigslistでも探せますが、詐欺の話をよく聞きますので十分注意する必要があります
またSNSにも目を向けることも大事です。
Facebookグループにも良く物件広告が上がっています

Spareroom

一番よくみたサイト。
見すぎてロンドンの地名と位置関係はほぼ頭に入りました。
月£26を払ってEarly Bird会員になると、無料会員より優先的に大家に連絡を取ることができるようになります。
競争率の高いロンドンにおいて、誰よりも先に連絡を取るためにも私は登録していました。
条件設定しておくと、希望に合った物件広告が出た際にメールを受け取ることもできます。

Rightmove

同じくアラート設定が可能。
Spareroomの次によく見ました。
意外と安い物件が見つかることもありお勧めです。

Zoopla

現地では有名のよう。
上記2つが強すぎて自分はあまり使いませんでした。

日系不動産

こちらに主な会社のリストがあります。
片っ端から連絡をとってみましょう。
他にもサクラプロパティCRM Ltdなどに連絡するもの良いでしょう。
大体の場合はあらかじめ条件を出し、合致する物件が出た際に連絡をくれるのを待つ形になります。

ケンズエステイト

私が今家族で住む2 Bed Roomを提供してくれた素晴らしい会社。
たまたま私が家族を呼ぶタイミングで物件を提供する人が現れ、家賃など条件が良かったので即決しました。

エイブルロンドン

家族向け物件を探す際にオンライン内見まで進むことができた会社。
エージェントが現地でテレビ電話を繋いでくれて、大家に直接質問したり内見させてくれました。
印象が良かったので申し込んだのですが、希望者が3人いて、私は2番目だったとのことで弾かれてしまいました。
恐らく給与や貯金、職種などで選別されていると思われます。

ロンドン東京プロパティ、Japan Letting Agency

メールのやり取りを何度かさせてもらいましたが、残念ながら希望に合う物件は出てきませんでした。

CRM Ltd

物件探しだけでなく、現地での生活のセットアップを手取り足取り教えてくれるアドバイザーのようなサービス。
自分にとっては少し高額でしたが、仕組みや制度を調べる手間を考えたら非常に良いサービスです。
初回1時間の無料相談が可能で、GP登録や年金などの書類関係のアドバイスをもらうことができました

実際にあったトラブルとその対応

以前記事に書いた通り、私は渡英前にSpareroomを通じて部屋を借りました。
大家も少し細かいですがちゃんとコミュニケーションを取ってくれる素敵な女性の方でした。
しかし入居4日目に突然、「雨漏りの修理のために全員退去することになりました」と言われました。
確かにオンライン内見の際に雨漏りの話をしていたのですが、本当に突然でした。
大家も困惑しながら自身の移住先を探していました。
本当は皆で住めるよう大きな物件を探しているが、そのような物件はとても見つからないので各自で物件を見つけるしかないと言われました。

退去日は10日後。見つからなければホームレスです。
私はSpareroomで60-70人くらいにメッセージを出しました
電話番号が表示されていればWhatsAppsにも連絡をしました。
競争率が高いので、基本的には内見を提案されたら即日見に行かないといい物件は取られてしまいます。
実際に内見まで行けたのは3件でした

1件目は黒人おばちゃんが提供する£550の部屋でした。
私は銀行口座開設のためにTenancy Agreementが欲しいと言ったのですが、出せないの一点張りで少し怪しさを感じ、結局決めきれませんでした。

2件目はイギリス人男性の大家で、部屋は£650のロフト部屋でした。
天井が低く部屋も狭くベッドが置いてあるのみ。
少し悩みますと言ったら数時間後には入居者が決まってしまいました。

3件目は親日のフィリピン人大家でした。
諸々込みで£600、フラットメイトは日本人女性と中国人男性。
書類も出してくれるようで、人柄も暖かかったので即決しました。
ベッドシーツなども適正価格のものを大家側で揃えて請求してくれました。
博士課程合格が決まり、家族を迎えるために半年間しか住めませんでしたが、大満足のフラットでした。

まとめ

家探しは本当に大変です。
私は1から上記の情報を探して体当たりで行動して何とか物件に辿り着きましたが、本当に時間がかかりました。
基本的には1人用フラット探しと、家族向け物件探しは大きく異なるため、後日家族向け物件を探す際の注意点などもまとめる予定です。
私の経験が少しでも誰かの役に立てば嬉しいです。



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