田舎はそんなにいいところじゃない #8 その1
#8 イナカのプール事情 ①
私は泳ぐのがスキだ 大人になってから泳ぎはじめた。つまりTOKYOにいる間に泳げるようになった。あるときイキナリ泳ぎたくなって教えてくれるところを探した。TOKYOならもちろんいくつもそれらしいプールがあるのは知っているが 費用も抑えたいし手軽な場所を探してN区の体育館に問い合わせたら電話に出たおばさんはとても親切にいろんなことを教えてくれたかなり助かった。
こんな体育館の対応にしろその後の私のスイエー生活のことを思い起こすと泳ぎたくなったときにTOKYOにいて良かったなと思う。施設もシステムも整っているしアクセス可能なプールはたくさんあるし それ以上に 楽しんでもらおうとか より多くの人に泳げるようになってもらいたいとかの意図を感じるエネルギーにあふれた空間があった。特に自分のいたS区は気軽な料金でサクッと泳げるし 年に何回も無料開放があって泳ぐ機会をふんだんに与えてくれた。ちなみにこのイナカでも1度無料開放はあったがそのありさまときたら何コースか教室が入ってるし 来る人は少なく ガラリーンとしている。TOKYOのS区のプールではもちろん6コース全部普通の人たちに解放だし時間を区切って様々なイベントがあるし 泳ぐコースでは数珠つなぎになって切れ目なく泳いでるし 自由コースでは大人も子供も いものごった煮のようになっている水中空間をぬって泳ぐのも楽しいしみんな積極的に楽しんでいる様子だった。このプールのことだけとってもイナカがマエの環境とは比べ物にならないことは歴然としている。
ここに来て最初に見たプールの光景もまた愕然とするものだった。泳ぐコースは3つくらいあったが 1つのコースをおっさんが1人づつガメて泳がず ただスタート位置で水につかっているのだ。プールにヒトがいて水が動いてない⁉ なにしてんのこの人達。そんなところに女の私が割り込むってすんごい無理のある雰囲気だし。ここは「県」のつくプールだが次のやつはそこから駅5つくらい離れたところにあるイナカプール。
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