介護現場に赤ちゃんがいる
介護現場に赤ちゃんがいるというのは、普通なようで普通じゃないらしい。
看護小規模多機能むくは、子連れ出勤だったり、赤ちゃんボランティアだったりで、毎日1,2人、下手すると4,5人赤ちゃんや子供がいる。
生後2か月から3歳の子を中心に、時には中学生も来てくれる。
「お年寄りは、小さい子を見ると喜びますよね~」
とかよく言われる。
確かに「かわいいねぇ~!」と喜ばれる。
でも、ぶっちゃけ、そんなのは初めだけ(笑)
毎日が「はじめまして」な人は、毎日赤ちゃんを見て「あら~かわいいねぇ!」と喜んでくれるが、そうでない人は赤ちゃんがいるのがすでに日常なので、特別な感情は出なくなる。
「かわいいねぇ」だけでなくちょっと大きい子には「ほら!ちゃんとご飯食べなさい!」とか「ダメよ!」と叱ってくれるようになる。
関係性が、より近くなるのだ。
そうなってくると「子ども」というだけでなく「みぃちゃん」という対個人になる。
子どもにとっても「ばあちゃん」でなく「テルばあちゃん」等という呼称がつく。
ここまでくると、疑似家族。
お互いの人生に、多少なりとも関わる存在になる。
そして、それが暮らしになる。
子ども達にとっても、新しい人種?との関わりとして、強く印象に残るらしい。
赤ちゃんボランティアで、週1回来ている2歳の男の子は、家でままごと遊びをするときに、むくのおじいちゃん「〇〇さん」が出てくるようになったそう(笑)
赤ちゃんがいる介護事業所は、その気になればすぐできる。
むくでやっている「赤ちゃんボランティア」を真似して取り入れてくれた事業所もちらほら出て来た。
幼老共生。
是非、あちこちでやって欲しい。
やり方が分からなければ、伝えることもできますから。
良いものは、分け合って、みんなおいしく。
これも介護の在り方の1つ。
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