フロ読 vol.26 楠木健 山口周 『「仕事ができる」とはどういうことか』 宝島社新書
のっけから、「仕事ができる人」は稀少と。楠木先生のお話は何度か伺ったことがあるが、その私から見ても、「これって、仕事がこれからできるようになりたい人は、どうすれば…」とわずか2ページ読んだだけで、手が止まる。
年齢からすれば、「スキル」が身につき、「役に立つ」ところまでは来たかもしれない。仕事もそこそこ楽しむ余裕ができて、特に不満があるわけでもない。それでも「この人じゃないとダメだ」と言われるほどの人間になれてはいないし、「自分以外の誰か」にどれほど助力できているかは甚だ