一周回ってからの同じ景色は ぜんぜんちがうかった 二章
二章 僕そんなんとちゃうねんけど(前編)
小学校3年生くらいからお父ちゃんが突然、勉強をするようにというようになった。それまでは勉強なんてできなくても気にもとめていなさそうだったし、実際にそれまではなにも言われなかった。もしかするとお父ちゃんはお父ちゃんで、時期が来たら言おうと思ってくれていたのかもしれないけれど。
ある日、お父ちゃんが僕と弟に向かって聞いてきた「おまえら、これから勉強するんか?せえへんのか?どっちか決めえよ!」突然の2択!!どっちかと聞かれてもそれまで