ヨガ日記(アイアンガー先生との出会い)その1
近頃、というかここ半年あまりヨガをやっている。
スタジオに行ったりして本格的にやってみたいと思ってもみたが、まず金銭的に、そして片田舎に住んでいるので地理的にも難しく、なぜか現代日本においてはヨガは美容意識の高い女性が行うというものらしく、通えるスタジオがなかったのだ。徐々にそれも解消されているみたいだけども。田舎はスタジオ自体が少ないのだ。
で、僕はじゃあ、そこまでガッツリやらなくてもまずは気軽にやれればいいや、というよりやってみようかなと、無料で初心者向けの9コースがある(一回15分くらいだったのも良かった)ダウンドックというアプリでのんびりと、一ヶ月くらいやっていた。初心者向けとはいえ9コースあるので、意外と楽しみながらやっていた。
新しいことをやるのは、やるまでが一番面倒くさく、やってしまえば意外とできてしまう。完璧を目指さなければいいのだ。やる。とにかくやる。まあ、そもそもヨガはリフレッシュ効果が凄まじく風呂上がりにやっていればとても気持ち良くなり達成感もあり気持ち良く寝れたので続けられた。
ところで、そもそもなぜ僕はヨガをやり始めたのだろうか? やりたいと思ったのか。
実は今となってはほとんど分からない、なんとなくやってみたかったんだと思う。
きっかけなんてだいたいなんとなくだ。得てしてそういうものが好きになる。恋も同じだ。ある日その人の何気ない仕草が気になって知れば知るほど好きになる。
閑話休題。
で、実は少しくらい前からマインドフルネスやら瞑想やら禅やら仏教的なものが科学的に解明されはじめていて、1960年代のアメリカなんかは完全に神秘的な面から東洋の文化が注目されていて、スピリチュアルでラブ&ピース、これが世に言うサマーオブラブであります。とまあ、これもこれで色々と面白いのだけど、そのうち語ることもあるかもしれない。というよりこの時代に今回のタイトルになっているアイアンガー先生は世界から見いだされたのである。
とにもかくにも科学も進歩していてヨガをはじめとした神秘的なものが、徐々に解明されはじめている。
ヨガがは脳に効く。
現代社会というのはストレス社会、ストレスが可視化されてきている。ストレスはお友だちなのだ。ではストレスとは何か? 漠然と嫌なもの、体に悪いもの――という固定観念が世に蔓延っている。が、それは固定観念に過ぎない。
いわゆる慢性的な痛み、肩こり、腰痛なんかの難しいのはその疾患部位自体が治っても脳自体がその痛みを学習してしまって痛みが消えない場合があるからだ。
この仕草、この仕事をしているとき肩がこる、痛みがでる。脳がそういう風に学習してしまう。いわゆる脳のクセだ。
かくいう僕も仕事柄慢性的な背中の痛みがあり、一時期は何をやっても背中が痛く、仕事を辞めることも検討したほどだ。痛みで何をやっても楽しくない、そういうときがあったのだ。
仕事の量を調整することで以前ほど痛みはなくなったがそれでも痛みはある。それもヨガを始める一因の一つだったのかもしれない。
ストレスと慢性痛についてはケリー・マクゴ二ガル先生の「痛みを癒すヨーガ」と「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」を参考にして欲しい。興味のある方はぜひ。
そういう痛みがある方はもちろんまずは病院へ。
とコンプライアンスに配慮したところで、ヨガはとにかく呼吸と動きをゆっくり合わせマインドフルネスな状態を自然と作りだすことができ、体の動きを意識することがどうやらそういう脳のクセを解きほぐす働きがあるらしい。
やっているうちに今までスルーしていた知識を吸収するうちに、ヨガをやると気分がリフレッシュする、それはなぜかを知るうちにヨガを好きになっていったのだ。
大分話がそれまくった。ヨガは科学的にもその宗教的な、或いは精神的な面もとにかく面白いのだ。
で、一人アプリでコツコツやっているときに僕は1冊の本に出会うことになる。
B.K.Sアイアンガー、「ハタヨガの真髄」である。
とようやく本の話になったところで明日に続きます。