Tomoya Tsukada

東大 ▶︎ カリフォルニアに留学中 興味があることについてまとめていきます 今は北米での漫画ビジネスに興味があります

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最近の記事

日本漫画関連企業の北米進出 #1 Amazia

マンガBANGを運営するAmazia。 そのAmaziaの決算説明資料にある成長戦略から、「海外」の文字が消えた。 彼らは上場後第一回、2019年第1四半期の決算説明から、海外展開を成長戦略の一環として位置付け、取り込んできた。 しかしその海外展開の文字が、2024年第三四半期決算資料からは無くなった。 彼らが海外事業への注力をストップした理由、それは、単純に「国内での業績が悪くなり海外に投資している場合じゃなくなった」というのがほぼ全てっぽいのだが、それ以外に見えてくるこ

    • 漫画アプリのビジネスモデルについて勉強 #1 Amazia

      漫画市場について知識を深めたい。 今は具体的なリサーチをする前に漫画ビジネスに対する知識の裾野を広げていきたい。 ということでまずは漫画アプリについて、上場企業のIRを用いて勉強する。 今回は漫画アプリ企業の代表としてAmaziaについてまとめる。 次回は今回のAmaziaの海外展開についてまとめていきたい。 Amaziaの企業概要マンガBANG!を運営している会社。 売上規模は85億円ほど(2024年9月期) マンガBANGの累計ダウンロード数は2024年4月で3000

      • 北米マンガアプリ市場を探る#2ジャンプ作品読み放題が500円弱で成立する背景とは

        前回の記事でマンガアプリにおける日本とアメリカのビジネスモデルの違い、そしてアメリカ式モデルの最先端としてのViz Mediaを紹介した。 前回の記事を簡単に要約する。 日本とアメリカでマンガアプリのビジネスモデルが異なる。日本は単話課金モデルで、アメリカはサブスクリプションの読み放題モデルだった。 アメリカを代表するPublisherであるMarvelは$9.99/month, DCは$7.99/monthで数万話の読み放題を提供している。 しかしそれをより新鋭化する形で

        • 北米マンガアプリ市場を探る#1 ビジネスモデル編

          先日「めちゃコミ」を運営するインフォコムが米投資会社ブラックストーンに2600億円で買収され、大きな話題となった。 これはブラックストーンにとって日本で過去最大の企業買収であり、電子マンガアプリへの世界的な注目度が高まっていることを端的に示している。 ということで、今回は北米のマンガアプリ市場動向について探りたい。 その中でも、今回は北米と日本のマンガアプリのビジネスモデル的な違いについて深ぼる。 前提として:北米でのデジタルマンガの立ち位置マンガアプリについて調べる前に

          マンガAI翻訳を提供する3社の違いを探る

          主に自分の頭の整理を目的として、自分がリサーチしたものをNoteにまとめてみる。 ここ数年、IPの海外展開ビジネスが日本の産業の新たな柱として注目を集めている。 その中の本丸セグメントの一つ、マンガAI翻訳事業には現在大きく3つのプレイヤーが存在している。 1. オレンジ 5月にプレシリーズAながら29億を調達し、その額の大きさから話題に。 2. Mantra オレンジの後を追う形で6月に7.8億を調達。 3. サイバーエージェント 6月に自社開発AIを用いた翻訳を

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          レブロンが保有する会社「現代版エア・ジョーダン」と、そこから読み解くスポーツビジネストレンド

          誰しもが知っているNBAのキング、レブロン・ジェームズ。 通算得点記録歴代一位など、数多くの記録を持つ生きる伝説であり、間違いなくアメリカ史上最も偉大なアスリートの一人でしょう。 日本人でも名前を聞いたことがない人はいないと思います。 では皆さん、彼の”事業家”としての側面をご存知でしょうか? 実は彼、アスリートとして活躍するばかりではなく、 Spring Hillという会社を設立しています。 この会社は、2021年にナイキから$725Mの評価額で投資を受けています。

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