見出し画像

夫とうつ④

朝の光を浴びること。

うつには効果的だと言われています。
うつの人だけでなく、朝の陽のもとで体を動かすことは、生き物にとってとても大切なことであるように思う。

私たちは、野菜づくりが出来る庭のある家に引っ越した。
うつのとき、環境を大きく変えるのは良くないとも聞いていたけれど、私たちには「土と親しむ生活」が必要だと感じられたのです。

上のブログにも書いたけど、夫は早期退職後、借りた農園の小さな一画で野菜づくりを楽しんでいたのだけど、うつを発症してからはやめてしまっていました。

でも家の庭でなら、気の向いたときにいつでも世話ができるし、体力の落ちた夫にも無理のない範囲でやってもらえたらいい。

陽を浴びて、土にさわって、風を感じて。
四季の移ろい全身で感じる事で、きっと何かを取り戻すことが出来る。備わっている生きる力みたいなものを。

画像1

症状には波があり、思うように体が動かない日も多かったけれど、夫は畑仕事を生活の一部にしはじめていました。

うまく育たないこともあったけど、夫のつくってくれる野菜は美味しいし、愛おしい。
生きていることの証のような味だ。

画像2

投薬治療だけだったら、私はもっと不安だっただろう。
でも「土のもつ治癒力」はきっとあるはずと信じていた。だから、あとはゆっくりゆっくりと生きていけばいい、そう思うことが出来たのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?