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破壊衝動とINTJ
INTJないない、破壊衝動。今日はそんな記事。
元々TJ型は物を丁寧に取り扱う人が多い。良く言えば丁寧エコ、悪く言えば保守ケチ。毛玉だらけの服をよそ行きで使うようなことはしないけれど、毛玉を取って家で着る分にはいいかな、みたいな。
そんなTJたちの中でも、私は特に物持ちが良いと思う。
部屋着なんて、小学生の時のユニクロがまだ現役だったりする。外用の服だってまだまだ着られるけれど、ラインが古くなってしまって泣く泣く捨てるという事がほとんど。私物をメルカリに出す時は「新品同様」か「目立った傷や汚れ無し」。という感じ。私が私の基準でごくごく普通に使っていれば、身の回りのものには大きな傷も汚れもつかない。それが当たり前で生きてきた。
いっぽうで、親は違った。父はズボラすぎて紛失するタイプ、母は普段は丁寧なのに、イライラすると物に当たるので壊してしまうタイプ。
幼い時は、当然自分も親に似るのかなぁなんて考えていたけど、結局私は物を無くすことも物に当たることもない人間に育った。反面教師にしていたんだろうか。
子供の頃、あまりにも母のヒステリーがひどいので、「物を壊すとスッキリするのか?」という好奇心で、実践してみたことがある。我ながらFeが劣等すぎる。ヒステリーは精神からの抗えない衝動のようなもので、楽しい訳ないのにね。今でこそ理解はしているが、当時の私は「母は毎回ヒステリーになるから、口では私のせいと言っているものの、本当は自分自身がヒステリーになりたくてなっているんじゃないの?ヒステリーって楽しいのかもしれない。」とか真面目に考えていた。当時小学生5年生である。
とはいえ、壊す対象を探すのは大変。よく使うものを故意に壊せば、当然親に叱られる。使えなくなったら自分にも不都合が出る。
また、壊すのに力が必要ないもの・壊しても復元出来るものも却下。ティッシュペーパーを破ってもどうってことは無いし、ジェンガを崩してもまた詰めるし。
ということで考えた結果、高学年になって使わなくなったuniの鉛筆を折ることにした。机の奥に余っていた5本。
これならこっそり捨ててもバレないかつ、そこそこ力が必要で、バキ!となる快感もあるかも、とか考えて。
破壊の対象は決めたが、決行するには時間がかかった。「イライラする」「腹を立てる」という状況になった時に破壊しないと意味が無いから。「面倒くさい」「ダルい」みたいな感情はよく持っていたけど、「怒り」にまで達することは当時から少なかったため、しばらく経ったのちに決行した。
で、結果、全然スッキリはしない。
1本目を折るときのどうしようもない罪悪感。一気にやれば爽快感の方が勝るのか?と思って3本まとめてやってみたら全然折れないし。毛利元就だな〜とか冷静になっちゃうし。
一体全体、何が楽しいのか。破壊する動悸も報酬も分からなかったため、それ以降は故意に物を壊す行為はしていない。
ここで「傷をつけても楽しくない」と学んだ私は、怒りが自分の中に芽生えたとしても、自傷行為も他害行為も行わない人間に成長した。結果の伴わない無駄なことは行わないINTJの完成である。
すこしMBTI的な話を入れる。私はNeもそこそこ上に出ているので、好奇心で無茶をやることもある。でも、破壊行動は別。怒り心頭であったとしても、「これ壊したらまずいだろ」「後でしんどいのは自分だろ」が静かに見えている。仕事や宿題は最悪前日の自分が頑張ればいいけど、物は壊したら復元出来ない。作った人に申し訳ない&片付ける自分が困る&壊したところでスッキリしない行為を、あえてやる意味が分からない。
Niで自分が後悔するパターンが見えているところに、天の声Teが「物を大切に出来ないやつは下等だよ」と制御してくる。こんな状態で衝動に任せて破壊行為をすることは不可能だ。とはいえTe保持だから衝動を抱えないというわけではなく、Te主体のExTJでは自分に向けて破壊行動に出るパターンが見受けられる。私のTeはあくまでも私の後ろにいるけど、彼らのTeは脳みその直上に居るんだろうな。私も精神的に不調の時はそうなるし。ということでExTJはサドだがそれ以上にマゾだと思っています。
余談だが、「喧嘩相手にコップの水をかける」っていうやつ、いつかやってみたいです。あれが出来る大人のキッザニアとかないですかね。間違いなく絶対にスッキリはしないけど、「スッキリしない」という事実を身を以て知りたいんだよね。
ばいばい。