むぎちゃ

2001年からオーストラリア、NSW在住。 海の近くの田舎町に、 家族とワンコ2匹と暮しています。 色んな思いや徒然を書いていきたいと思います。

むぎちゃ

2001年からオーストラリア、NSW在住。 海の近くの田舎町に、 家族とワンコ2匹と暮しています。 色んな思いや徒然を書いていきたいと思います。

最近の記事

青春は遥か昔。。。

息子の音楽を聴きに町に下りてきた。 ここに来ている若者たちと、同じ空間に同じ目的でいるが、 交わることはない。 これくらいの年頃だったころから、 自分の中で何も変わっていないつもりだが、 家庭を持ち、子どもを産み、 母親を亡くし、老眼も始まっている。 青春は遠い昔に過ぎていたらしい。

    • うちのジャスミン

      残暑とはもう呼べない、 暑すぎる夏の9月を丸々と日本で過ごしたが、 帰ってきてまもなく、 こちらもじわじわと暖かな季節がやってくる。 リビングから外に目をやると、 何年も前に植えたジャスミンが、 今までで一番花を咲かせ、 あの独特の香りで私たちの気分を上げてくれる。 幸せは大きくなくてもいい。

      • 息子のライブ

        息子の演奏を見に、 夫とドライブがてら、2時間程北にあがったところにある町にやってきた。 この日は日曜日だったので、 この国の田舎町らしくほとんどの店は定休日。 この町には何年も前に来たことがあるが、ここに流れる川の存在を初めて知った。 閑散とした大通りにある小さなレコード店の裏で、 息子たちは叫んでいる。 素晴らしく平和な午後に響く、 激しい音と若者の思い。

        • 久しぶりのシドニー。

          2001年にワーキングホリデーでオーストラリアにやってきた。 ブリスベンの語学学校に一か月通い、 シドニーに移動した。 そこで夫に出会い、 翌年日本で娘を産んだ。 2003年にオーストラリアに戻り、 シドニーから少し北にある夫の地元に移り住んだ。 そして息子も産まれた。 海と緑の豊かな土地。 子どもが育つには素晴らしい環境だが、 シドニーほど魅力的な娯楽はない。 息子は都会に住処を見つけ、 娘もそのうちに田舎を出ていくそうだ。 息子の引っ越しの手伝いに久しぶりにやってき

          キオスク@ビーチの犬

          犬が好きだ。 とにかくどんな犬でも見ると、 触りたい。 抱きつきたい。 連れて帰りたい。。。 人も動物も植物も のびのびと育つこの国らしく、 この犬もとても人懐こかった。 飼い主はどの人か分からなかったが、 割と賑わっているこの店で、 来る人去る人たちの後を追い、 頭や体を撫でてもらっていた。 とても穏やかで、 綺麗な目をしていた。

          キオスク@ビーチの犬

          私の天板と息子

          数年前に台所の改装をするまで使っていた天板で、 息子がレコードプレイヤーなどを置く 棚を作っていた。 引っ越し先の部屋に置くのだそう。 そもそも今住んでいる家は教会だった。 とは言っても、 きっと誰もが想像する典型的なものではなく、 普通のレンガの建物。 10数年前に購入したときは、 ほぼ何もない箱の状態。 壁を張って寝室にし、 風呂場、台所を人の手を少し借りながら自分たちで改装した。 当時の少ない予算での 最低限の改装では、 年月が経てばアラが出てくる。 ここ5年ほど

          私の天板と息子

          息子、19歳。

          息子が2週間のタイ旅行から帰ってきた。 久しぶりに家族が揃う。 タイに行く直前にシドニーに部屋を見つけたので、 こういう機会も減っていくのか。 子どもたちが小さな時は、 家族が離ればなれになるなんて 考える余裕やその発想すらなかった。 気づけば車を運転し、 ビールをたしなみ、 自分のあごひげを撫でながら話をする。 子どもたちは来月、 また一つ年を重ねる。

          息子、19歳。

          もう八月だそうだ

          今日から8月が始まる。 昨日7月を終えたので、 新しい月を迎えるのはいつもある仕組みなはずなのに、 逆算して今年はあと5か月と、 時のたつ速さにまあまあ驚く。 なのに、 新年を迎えたのが遠い昔のことのように感じる。 時間を行ったり来たり、 急いだり寄り道したり。 とにかく軽く、 楽しく生きたい。

          もう八月だそうだ

          グレートデーンは怖くない

          グレートデーンという犬種をご存じですか? かのウィキピディアによると、オスは体重が54ー90kg、メスは45-68kgほど。 体高が76-100cmにもなるという、遠くから見ると恐らくポニーと見間違えてしまうくらい大きな犬です。 初めて出会ったときは、その大きさにとても衝撃を受けました。 我が家には、犬が2匹いるのですが、2匹とも牧羊犬の雑種でボールや枝を追いかけながら、走り回るのが大好き。 なので運動は、もっぱらすぐ近くにある地元のビーチで思いっきり走るのが日課です。 そ

          グレートデーンは怖くない

          警察が来た話

          数か月ほど前の話。 ある晩、その日は子どもたちが外出していたので、夫婦二人で夕食をとっていると、うちのワンコ2匹が勢いよく玄関に走り吠えだしました。 もう20時を超えようとしている時間なので、来客は珍しいなと思いながら玄関に向かいました。 硝子戸の玄関ドアの向こう側には、中年の男性が二人立っています。 不審げにドアを開けた私に、そのうちの一人がこう言いました。 「夜分にお邪魔して申し訳ないが、警察からきた、ジョンと、連れのマークです。」 映画やドラマで見たことある、グッド

          警察が来た話

          ジェニーの不思議な体験

          19歳になる息子が小学校に上がると同時に、近所の美容院で見習いとして働き始めました。 その当時の美容院で働いていた時のお客さんが経験した、不思議なお話です。 ジェニーはショートヘアを赤っぽく染めに来る、恐らく当時で60代前半くらいのとても素敵な女性でした。 もともと美容院から割と近くに住んでいた彼女は、リタイアメント生活を送るのに、150キロほど北上した地域に引っ越していきました。 引っ越してしばらくしても、私の勤めていた美容院に1-2か月に一度程度、他の用事と合わせて来店

          ジェニーの不思議な体験

          網タイツの男

          私が美容師見習い時代に出会ったお客さんが、経験したお話。 そのお客さんは、大体3~6週間に一度、カラーなり、セットなりで来店していました。 シングルマザーで息子が一人いる彼女は、ケータリングビジネスを成功させている、とても格好いい女性でした。 その彼女がある日、マッチングアプリで出会った彼とデートに出かけ、そのままその夜、二人は彼の家に戻っていきました。 ロマンティックな雰囲気になり、彼が服を脱ぎ始めた時に気が付いたのは、ズボンの下に履いていた、網タイツ。。。 100年

          網タイツの男

          小さなお客様

          私が働く服屋さんがあるのは、この辺りでは唯一のショッピングセンター。週末になると家族連れでにぎわいます。 今日はお店で出会った、小さなお客様のお話を聞いてください。 大きな店内に人がまばらでも、試着室はコンスタントにお客様がやってきます。 お店の一番奥にある、コの字型の試着室には部屋が8つ。 その時使われていたのは、そのうちの2部屋。 ひとりでふらっと現れて、試着室の一つの部屋を見つめながら立っている、恐らく3歳ころの男の子。 明らかに試着をする様子でない男の子に声を掛けま

          小さなお客様

            ブルースのこと

          皆さんのお宅では、ペットを飼われていますか? 私の家の周りでは、犬を飼っている家庭がとても多いです。 皆さん犬に対してとても寛容、いや、寛容すぎるかもしれません。 でも、そのおかげかワンコたちも、とてものびのびと生活しているように見えます。  リードなしで、飼い主の横をちゃんと歩くおりこうさん。  ひとりでお散歩にお出かけしても、ご飯の時間には帰るちゃっかりさん。  こっそりと夜中に抜け出しては、明け方に帰ってくる夜型犬。 どの犬もそれぞれ個性的で面白いですが、 私が住

            ブルースのこと