人生はすでに完璧だった

最近思うことです。
人生はすでに完璧なんだなぁ・・・。と。

これまでの人生、本当にうまくいかないことだらけでした。

小学校6年生の時に父が精神を病み、それから6年間、存在はするけど父不在の年月を過ごしました。
中学生と高校生という非常に多感な時期を過ごしたはずなのに、父の記憶があまりないんですよね。

それは、母が父から私たちを守ってくれていたこと、それから自分自身も父から守るように鎧を着込んでいたんだと思います。

父は躁うつ病だったので、躁状態の時は大きな声で喚いて、あれこれ母に指図していました。その声を聞くのが本当に嫌だった。怖かった。本当は優しい父の声が全然違ったもの。

うつ状態の時は、家にいても全く声は聞こえません。
この家はどうなるんだろう・・・という漠然とした不安から目を逸らすように、私はジャズにはまって、いつも部屋にこもってジャズを聞いていました。

そして18歳の時に父は自殺で亡くなって、その後はすぐに大学に通い始めたので、家のことはやっぱりあんまり覚えていません。
家から逃げるように、朝出たら深夜まで帰らない日々でした。夜遅くまで学校で楽器の練習をしていたからなんですが、今振り返ると、あ、帰りたくなかったんだなって気付きます。

大学を卒業する間近、ずっとジャズに取り組んできたのに、急にパン職人になりたくなって、その道に進みました。
初心者を雇ってくれたパン屋さんがあって、そこでゼロから教えていただきました。半年経って、やる気を買われた私は、その店の名古屋で一番忙しい店舗へ配属になりました。かなり必死で働きました。楽しかったけど、いっぱいダメ出しされてしんどかった。そりゃあ、調理学校を出た人たちの中で働かせてもらうわけだから、イライラさせてただろうなって思います。

高校生の時に、「私は絶対ジャズミュージシャンになるんだ!」って誓っていたはずなのに、なんでパン屋でバイトしてるんだろ・・・しんどさも相まって、辛くなって辞めました。
でもその後も、ミュージシャンになれるなんて少しも自分を信じられずに、練習やセッションへの参加は頑張ってしていたけど、やっぱりバイトをしなくちゃ、と大好きなインテリアショップでバイトを始めました。
かなり人気店だったので、バイトを募集すると100人以上の人が面接に訪れるのに、その中から私を雇っていただきました。
インテリアに興味があったのは、いずれお店をやりたいなぁって漠然と思っていたから。
でもやっぱり、「ミュージシャンとして生きていきたい・・」と2年ほどで退職。

そうこうしてたらもう28歳。もう、私何してるんだろう・・・もはや何者にもなれやしない・・・と落ち込んだのですが、やっぱりジャズしかないかも、と時給のいいコールセンターで働くことにしました。
コールセンターと言いつつ、タイプが早かったのでメール担当で、かなり精神的に楽だったのですが、職場改革があり、電話担当に回されました。
それがものすごい精神的苦痛だったのと、そろそろ自分をミュージシャンだと思いたい、ということで、思い切ってバイトを辞めました。

そしたら、なぜかレッスンの仕事が舞い込んだり、演奏の仕事も増えたりして、実家で生活するには全く困らないくらいのお金をいただけるように。

それでも、20代の大半を無駄にしたな・・・って思ってました。

それからは演奏の実力はあったので、名古屋では結構活動できるようになって、レコーディングにもいくつか参加したりして、それなのに、なんだか違うって思って、夫について行って引っ越しました。(夫を選んだ時、未来のパラレルが見えた気がした。その時はパラレルなんて言葉知らなかったけど、あれは見えてたって思う。この人だー!って強く感じました)

大阪に来てからは、夫が老舗のジャズライブハウスを引き継ぎお店をやることになったので、私はお菓子を焼いて演奏もしています。

そこであのパン屋の経験が生きてくるんですよ。
え?って思いました。
30歳くらいまでは、無駄な20代を過ごしたって思ってたのに。
しかも、「お店を持ちたい」の夢まで叶ってる・・・。驚きました。

今は、お店は赤字だし、これで満足というわけでもなく、その先の夢へ挑戦中。
あと私、20代にあれこれバイトしながらも、めっちゃ練習してたんです。休みの日は普通に8時間してました。それが、今ももちろん演奏に活きてます。

あと英語も、今はコミュニケーションを取るには問題なくて、(自分の考えを表現するスピーチとなるとまだまだだけど)それも、30代に入って初めてアメリカに旅した時からスイッチ入って、取り憑かれたようにドラマを観て英語字幕から学んだんです。

その時は、自分は練習もしないで何やってるんだって思うんだけど、勉強が止まらないんです笑。そしたら、普通よりは話せるようになってた。

こうして自分の人生を振り返ると無駄なことは何にもなかったって思えるんです。

今も、なぜか分からないけどヒーリング講座を受講していて、結構夢中で取り組んでいて、練習しろよ・・と自分に突っ込んだりもしてるけど、これの理由が分かる時が必ずくるんですよね。ヒーリングに関してはすでに目から鱗が多くて意味を見出せてきていますが。

「なぜか夢中で取り組んでしまう」ことってのは、必ず意味があって、それって未来から流れてくるエネルギーを察知してるのかなって思います。

前に、時の流れって未来からくるよねって記事に書きましたが、未来を感じる能力って誰でも持っているんだろうなって思います。
それを「ピンときた」と表現して、取り組んでいく。すると、「あぁやっててよかった」の未来がやってくる。って感じかな。

だから、ピンときたこと、気になって仕方ないことは、「お金が」「時間が」の左脳の声は無視してやってみたらいいんじゃないか、と思うのです。

失敗してもそれが素晴らしい経験の一つですよね。
父と姉の自殺も私を人生に向かわせた素晴らしい経験です。

起こる出来事は全てニュートラルで、善悪はないんですよね。
一見悪いと思える出来事も、自分を成長させる経験と捉えると、すでに人生は完璧だった・・・・となるのです。

かくいう私も、まだまだ成長途中。
いつもエネルギーに満ち溢れて愛や元気を溢れさせていける人になるよう、精進していきます。

それでは!
良い2024年をお迎えください。

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