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PMSは理由になるか

心の動きは10秒ごと、赤子並みにコロコロ変わる
9割は怒ってる。

私はなると思う。

私の場合は、イライラや身体の不調の度合いが月によってかなり違うこともあって、なんかイライラするな、と気づいてから自分が排卵期にあったり生理前であることに気づくのにしばらくかかったりする。忙しかったりすると特にそうなると思う。ついつい自分をおざなりにしてしまう。そして何のこっちゃない小さなことでイライラが募る。ただ、『あ、そうだ。わたし生理が近いんだな』と気づいた時に、もうすぐ生理だからとか、排卵期だからとかをパートナーに言ったとて、真に受け止めてもらえているか疑問である。結局はイライラしていて、当たりが強かったとか態度が悪かったとかそう言う事実に文句を言われてしまうのだ。

男性は、もとい、わたしの夫は生理のことをどのくらいわかっているのだろう。産後のホルモンの乱れに伴う心の乱高下があったが、それもどのくらい女性の心と身体の話として捉えていたのだろう。何度も何度も、生理や排卵の時は心も身体も大変なことが多いと伝えているが、それをちゃんと理解しようとしたり勉強しようとしたりしているんだろうか。「大変だと言うことはわかっている。自分は生理が来ないからよくわからないけれど、僕だって仕事で大変なんだ」と言われることも多く、そう言う答えを聞くたびにがっかりするのだ(おそらく多くの女性も同じ経験がおありじゃないだろうか)。そして次第に、この人に言っても無駄なんだなと諦めてしまう。そんな事実を聞いても夫は、特に勉強しようとしない。そんな風に言われるのは癪だから、勉強してわかってやろうと言う気にはならないのだろう。
あるいは、女性の身体の知識は何となく知っているけど、それは身近な女性であるわたしには当てはまらないなどと、甘えた考えを持っているのだろうか。毎月毎月、血を垂れ流すこちらの身にもなってほしい。鼻水を噛んで小ちゃな血混じりの鼻水が出ただけで心配するんだから、卒倒するんじゃないだろうか。

それを友人と話していて、生理痛って人によっては心筋梗塞の痛みにも匹敵するらしいことを聞いた。多かれ少なかれ、身体の不調やらやりにくさを毎月女性は体験していて、それがあるから私たちはこの世に生を受けたのだと言うことを、多くの男性、もとい、夫には知ってほしいと思う。友人は、生理痛が体験できる機械はないかなぁ〜とインターネットで調べてくれた。それがなんだか嬉しかった

NetflixでPadman(パッドマン)という映画を観た。インドの田舎の方ではまだまだ生理が汚物として扱われ、5日ほどを家の外で過ごさなければならないし、その間何もできないと言う。しかもボロ布を使い、洗っても天日干しもせずに生理期間を過ごす。その衛生上の問題としきたりに疑問を抱く男性が妻の健康のために生理ナプキンを安価で作りたいと奮闘する話である。私が小さい頃も生理は隠すべきものだったし、恥ずかしいものであったと思う。漏れたりすれば必ず自分で洗って見られないようにしないとと言われた。しかしながら初潮が来ればそれはめでたいことなのだ。大人の女性の仲間入りだと、赤飯を炊いて祝うことがよくあった。祝う割に忌み嫌われる感じがよくわからなかった。

生理は自然物だ。理解しろとは言わないが、せめて「そんなにきついのか」とか「そんなに大変とは思えない」とか、そういうことは心無い言葉なんだと覚えていてほしい。


素晴らしかった。

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