ケツイが みなぎった-リトルブレイバー/BUMP OF CHICKEN(A)
何のために僕らは産まれてきたのか。自らの在り方、生きる道を確かめるように、一つ一つ音を響かせる。
同じALに収録されている「ガラスのブルース」と近しい存在。けれども、ひたすらに全速力で突き抜け、ケツイの言葉を放つような感じじゃあない。
道を進む中でフツフツと湧き上がる不安に苛まれながらも、それを振り払い、奮い立たせるようにケツイの言葉を一つ一つ叫ぶ。道半ばで挫けず、無事にエンディングへと辿り着けるように。
暗闇の中で唄を放つ子猫のように、震えて、気持ちが押しつぶされそうな時。この曲の決して砕けることなく立ち向かう姿が、静かに寄り添い、いくばくかの勇気を分けてくれる。ケツイがみなぎってくる音楽。
(said A)
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