年間11兆円のデザインスキルとおかしな優越感
自分さえよければいい。
人は完璧じゃない。こういった気持ちは誰にでもある。私も、そういった自分の身勝手さが嫌になることもある。しかし、度が過ぎれば、不幸になる。
●世界のイチロー選手への苦言
世界最高の打者、イチロー。
そのイチロー選手に対して、日本を代表するプロ野球の大監督である、野村 克也さんは、ご自身の著作「イチローの功と罪(宝島社)」の中で、
・プレースタイル
・記者の方への、礼を欠く態度
などから、
「自分は特別なんだ。と、人を見下しているように見える。」
功績を認めつつも、苦言を呈している。
私は、野村監督が好きで、何冊か著作も読ませていただている。
ゆえに、野村監督が、狭い心で、人の良い点を認めることができず、ジェラシーで、正しいものをねじ曲げて、人を悪く言うような方でないと思っている。
そのため、イチロー選手への厳しい言葉に、すべてが真実かは、わかりかねたが、一部に関しては、真理があるように感じた。
実は、これは職場 などでも往々にしてある。
●サル山のてっぺんからのおかしな優越感
私は優秀である。特別である。肩書き等で自分を偉いと思い込んでいる人は、平気で人を傷つける。
だから何をしても許される。許されない。とんでもないことである。
肩書と人間性は、関係ない。成績が良いから、人柄が良いと、必ずしも言えないことと、同様である。
思わず息を呑むような、山頂の美しさを知らず、動物園のサル山で、てっぺんで腕組みしてふんぞり返りエライと勘違い。
そのことに気が付かず、自分は上。人は下と思い込む。恐ろしいことだ。
さて、長い前置きであったが、果たして、自分自身は大丈夫なのだろうか。
少し前のこと。経済力。アジアの多くの国は、経済的に弱い面がある。日本は先進国であり、経済大国。だから、日本の方が上。こういった気持ちを持っていたことがあったことは、否定できない。
このおかしな優越感は、本当に恐ろしい。
●アジアの人たちの気高さ
アジアの多くの国々は、自らの手で、命をかけて独立を勝ち取られている。今は、経済的には、日本より、途上にあるかもしれない。しかし精神の気高さ。人間としての強さ。
周恩来総理など、傑出した多くの指導者が建国した中国。ガンジー、タゴール、ネルーなど、多くの偉人を輩出しているインド。
学ばせていただくべき点は、あまりにも多い。
…話を戻して、 SDGsだが、私は、実は、本質は似ているような気がしている。
●温室効果ガス排出1%以下・パラオ共和国の悩み
「パラオの青い海」と言っただけで、夜空に広がる星座のような、美しい光景を想像される方も、多くいらっしゃるのではないか。
そのパラオが、今、 #地球温暖化 の影響を受けているという。
・海面の上昇
・温暖化の影響による暴風雨や台風の頻度の明らかな増加
・海洋の酸性化による、魚の数の減少。サンゴの白化
パラオを含む、太平洋諸島が排出する #温室効果ガス は、世界全体の1%以下だという。
パラオは何も悪くない。………先進工業国は、このことを知っているはずである。
※SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」
また、大量生産・消費・そして、食品ロス などの大量廃棄。
地球の天然資源が無尽蔵でないこと。水や大気などの環境資源にも限りがあることは、二十世紀にすでに認識されているという。
今のような資源の使い方を続けた場合、地球は、後、何年持つのだろうか。
今、生まれてきた子どもたちが、生きている間に、困ることになるのではないか?
・・ではなぜ、改善できない。そこには、
「自分さえよければいい」「目先の欲求を満たせばいい」
そういった考えが見え隠れしているのではないだろうか。
その根底には、最初に述べた人間の "傲慢" さがあるように思う。
サル山ならそれでいいのかもしれない。
人間も動物。でも、人間には理性がある。
地球は、大国、お金持ちの人、一部の企業のものではない。みんなで仲良く生きていくために存在している。
みんな、同じ。同じように誰かを愛し、子供を慈しみ、友達を大切にする心を持っている。同じ心を持つ。誰もが平等。
増加する人口。それでも、皆が仲良く暮らしていくためにどうすればいい?いろいろな問題が起きようとも、皆で知恵を出し合い、仲良く、共存する。
そのための、持続可能な開発のために科学があるのではないか。
地球の天然資源は、そんな、みんなのために、平等に分かち合うもの。
一部の人が、好き勝手にしていいはずがない。
つまり、
●SDGsとは
SDGsとは、今、生きる大人たちが、未来の子どもたちのために、差別なく、皆で仲良く暮らしていける地球を継続するために、「責任ある」行動を行うことであると考える。
貧困や、紛争など、または、学校が近くにないなどが原因で、 #教育 を受けることができない子どもたちがいるという。
#教育 を受けられず、文字が読めないことで、薬の誤飲や、悪意の契約にサインさせられたりなどの問題があるという。
※以下、参照する。
SDGsの目標3に「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」とある。
その中で、
貧困な家庭で生まれた子どもが5歳未満で死亡する確率は、比較的裕福な家庭で生まれた子どもの約2倍に上ります。
小学校しか卒業していない母親を含め、 #教育 を受けた母親の子どもは、まったく教育を受けていない母親の子どもよりも生存する確率が高くなっています。
とあった。
本人はどうすることも出来ない理由により、苦しまれている人がいる。
こんな新聞記事を拝見した。
●年間11兆円の無駄遣い
「非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は14日、核兵器を保有する9カ国が昨年、核兵器の製造や維持に計824億ドル
(約11兆1千億円)を費やしたと推計する報告書を発表した。」
#核兵器 開発に、11兆円。
子どもたち、人類が、未来に残して欲しいものは、核兵器だろうか。
そんなはずがない。
美しい海。自然。地下資源。差別のない心・世界ではないだろうか。
核兵器は、廃棄すべきものであって、#未来 の子どもたちは、人類の生存を脅かすようなものを、残されることを、決して望んでいない。
#軍事費 を、飢餓の解決や、教育・世界の環境問題(クリーンエネルギー開発)などに、使うことが出来たら、どれほど素晴らしいことか。
●子どもたちに啓発を
最後に、私にとってのSDGsとは何か。
それは、そういった事実のもと、子どもたちに、啓発を行うことであると考える。
(先に…)天文学者のお言葉をお借りすれば、北極星・南十字星が方角を明らかにするように、子どもたちに、人生の正しき規範を示すのが、大人であり、教育の目的ではないだろうか。
南極圏や北極圏上空のオゾン層に穴があいてしまった。
・なぜ、そのようなことが起きてしまったのか?
・それがどのような影響を及ぼすのか?
学校の先生から、そういったお話しをしていただく機会があれば、子どもたちは、成長のきっかけとするに違いない。
宇宙を知る、天文学者は、地球という生命を育むことができる星の存在が、どれほど、奇跡的で素晴らしいかを知っている。
宇宙飛行士は、青い地球を見た時、その美しさに感動し、人間が勝手に作った国境によって、争いを行っていることが、どれほど愚かなことかを痛感されたという。
大切な子どもたちが、安心して暮らしていける未来。
天然資源を皆で平等に使い、仲良く生きていける世界。
持続可能な開発目標といっても、それは、すべて人間の中にある。
つまり、一人ひとりの中にある。一人が大事。
そのことを、私の精一杯の思いで伝えていきたい。
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