キリンにとって「愛」は感情ではない。<NVC動画-2>
<今までのNVCシリーズ>
【NVCとは?】基礎まとめ・動画や資料付き<NVCシリーズ①>
共感コミュニケーションが私の世界観をどう変えたのか<NVCシリーズ②>
褒め言葉の意図と、思わぬインパクトを考える。<NVCシリーズ③>
「嫌いな自分」を受け入れていく<NVCシリーズ④>
妖怪ナゼワタシバカリとの付き合い方<NVCシリーズ⑤>
今回は、非暴力コミュニケーション(NVC)を体系づけた、
マーシャルローゼンバーグが話している「NVC入門編動画1/4、2/4」を見て
その一部(自分の中で気になったもの)を書き起こし、まとめています
(「どっちが正しいか」のゲームが浸透し、あらゆる暴力が容易になった。
<NVC動画-1> の続きです!)
自分の感情の責任を相手の人に持たせないこと。
「あなたが私にこう感じさせる」ことはできない。そう言いそうになった時には、我々の感情がニーズからやってくると思い出そう。
誰のどんな行為も直接的にあなたの感情に変化を及ぼすことはできない。我々の全ての感情の奥にはニーズがあり、
ただ、そのニーズが満たされているかどうかが感情に影響するのだ。
道徳的評価を下していることを知るサイン
自分が、直接ニーズに繋がっていないと気づかせてくれるのが、
怒り、落ち込み、罪悪感、そして羞恥心などの感情。
これらの感情はとても貴重。頭で理解し道徳的評価を下しているということを教えてくれるサインであるから。
怒りは他の人に対して道徳的評価を下していることを表していて、
落ち込み、罪悪感、そして羞恥心は自分自身に対して道徳的評価を下していることを表している。
相手の人が関わらない形でニーズを表現する。
あなたが、〜をするとき、私は〜という気持ちになる。
なぜなら〜を大事にしたいから。
私たちのニーズに「あなた」を含めると途端に豊かな世界を貧しいものにしてしまう。なので、我々のニーズとリクエストは混ぜてしまって欲しくない。リクエストは手段である。
キリンにとって「愛」は感情ではなく「ニーズ」である
ジャッカル『俺のことを愛してるかい?」
キリン「ジャッカル。その質問に正直に答える前に、とても大事なことを、はっきりさせておきたいんだ。君はその愛という言葉を感情として使っているの?」
ジャッカル「もちろんだ!」
キリン「ありがとう。それをはっきりさせたかったんだ。ということは、私があたたかい、心地よい気持ちを感じるかってことを知りたいのね。」
ジャッカル「そうだ。」
キリン「キリンはね、愛を感情として使わないの。感情として使うには、あまりにも大事な言葉なの。これはニーズなんです、私たちにとって。でも感情として使ってるならば、それを知れてよかった。じゃあもう一度その質問を聞いてくれない?」
ジャッカル「君は俺のことを愛しているかい?」
キリン「・・・・・・・・・」
ジャッカル「・・・・・・・いつ!?」
キリン「・・・・・・・・・正直でいたいんだもの。これがあなたにとってどれだけ大事なのかわかったわ。でも、自分の気持ちについて、どうやって正直になれるの?もし特定の時間が分からなかったら。感情は毎秒ごとに変わるんだよ。人生は変わり続けるんだ。だから具体的な場所と時間を聞く必要があるんだ。」
ジャッカル「じゃぁ今はどうだよ」
キリン「・・・いいや。・・・・でも何分かたったら、また聞いてみて!」
我々がジャッカルと共に恋愛関係にあったらどうなるか
ジャッカル「俺のこと愛してくれ」
キリン「あなたには愛のニーズがあって、そして光栄にも私にそのニーズを満たして欲しいんだね。」
ジャッカル「あぁ」
キリン「あなたのニーズがとても大事だってことがわかったわ。じゃぁそのニーズを満たすために私に何をほしい?私にどんなリクエストをしている?」
ジャッカル「・・・・・・」
明確なリクエストをするためには、今この瞬間に生きている必要がある。何を望んでいるかはっきりしている必要がある。
キリン「私に何をして欲しいか教えてくれない?あなたの愛のニーズを満たそうとするために。」
ジャッカル「・・・・・う〜ん・・・わかってるだろう?」
キリン「分からないわ、ジャッカル。これがあなたにとってどれだけ大事なのかは、わかるけれど。」
ジャッカル「言葉にするのは難しいよう」
キリン「ジャッカル、あなたが言葉にするのが難しかったら、私がそれを満たすのどれだけ難しいのかわかる?」
ジャッカル「そうだな、・・・・はっきりさせるの恥ずかしいけど、自分が知る前に私が何を欲しているか推測してほしい。そしていつもそれを喜んでやって欲しい」
キリン「ありがとう。そういう風に定義してくれて。うーん・・・できたら、あなたのその愛のニーズを満たす他の相手を見つけてくれない?」
親密な関係に置ける暴力の多くは
・相手の人に私を理解してほしい
・私を尊敬してほしい
・私を愛してほしい と言いながら、
具体的に何をしてほしいのかはっきりさせない事からやってくる。
<次のNVCシリーズ>
NVCyouth合宿で、ドロドロの自分を自己開示してみた時の裏話。<NVCシリーズ⑥>