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桜子@対話と自然と自己表現
2022年1月25日 20:02
2020年5月、保護された子猫が突如うちにやってきた。猫と暮らすのは初めてで、戸惑いもわからないことも盛りだくさんだったけど、ひと目見て心が奪われた。こんなに人懐っこくて、やわらかくて、可愛いものだとは知らなかった。目がまんまるで、きれいな青色をしていたから「あお」となづけた。一緒に保護された弟くんといっしょにいると、四六時中ぴょんぴょんと走り回る。うんちをしたあともハイテン
2022年1月26日 20:05
こちらの続きです。目が覚める。「あおが昨日なくなったんだ」と思い出す。後悔やさみしさがおしよせてくる感覚がして、咄嗟に忘れようとするスマホから流れ続ける動画に、脳はおいついていかないけれど音がして、誰かが笑ってるだけで気が紛れるまだ現実に帰りたくないから布団をかぶったまま限られた世界ですごしているとシェアメイトが私の部屋に来てくれた手を握って、気分はどう?ときいて
2022年1月27日 18:57
こちらのつづきです。また一日がすぎた。今朝は目がさめた瞬間にはっきりと分かっていた。「あおは天に還ったんだ」今日は一人でたちあがり、あおに「おはよう」と声をかけた。あおはきれいな石や花や、木の実や、遊ぶための紐に囲まれていた。あおを眺めながら、頭の中で「こんなにも早く、あおが息を引き取った意味」を見出そうとしている。「寿命だったんだ。」「ここで死ぬことを決めていたんだ。」何か