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新たな出会いを楽しみに。

はじめまして、金子健(かねこたけし)です。

合格、おめでとうございます。私も去年武蔵野大学に着任したばかり。1年前は嬉しさとともに、大いにドキドキもありました。皆さんも、これからどんな新生活が待っているのか、期待と不安があるかな、と想像しています。ですが、まもなく「そんな頃もあったな」という気持ちに変わるに違いない、と思います。今日画面を通して会う先生たちも、またメッセージを送らせていただく我々教員も、そして先輩たちも、皆さんの入学を心から歓迎し、4月を心待ちにしています。

皆さんが通う武蔵野キャンパスは、東京でありながら四季折々の美しい自然が豊かで、心を安らげてくれます。桜咲く頃、皆さんにお会いするのが待ち遠しいですが、いっぽうで皆さんにはそれまでの貴重な時間も、心残りなく充実したものにしていただきたいと思います。ご家族や友人、いま一緒に過ごしている方との時間を大切に、かつ大学生活も朝早いので(!)、朝型の生活習慣を崩さずに、健康に気を付けて過ごしていただきたいです。

そのなかで、受験も終わったいま、文学部らしく読書時間の充実もいかがでしょうか。私の専門分野は日本の伝統芸能ですが、それに限らずお薦めの本をいくつか。

岡本太郎『日本の伝統』(知恵の森文庫、2005年):日本の美を独自の視点で、熱く語ってこの上なく新鮮です。

五木寛之『親鸞』上・下(講談社文庫、2011年):読みやすく美しい文体で、800年の時を超えて若き親鸞の思いが伝わってきます。

長編が好きな方は・・・
司馬遼太郎『坂の上の雲』一~八(文春文庫、1999年):明治時代の日本、それを駆け抜けた人たち。心動かされます。

谷崎潤一郎訳『源氏物語』一~五(中公文庫、1991年):谷崎ならではの甘美な文章。私、受験にあたって通読した思い出があります。

入手しやすい文庫本から選びました。

皆さんに、この武蔵野大学へ入学してよかったと思っていただけるよう、教員の1人として私も力を尽くします。新たな出会いを楽しみに、安心して入学への準備を進めてもらえると嬉しいです。


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