約束していたオカリナのコンサートに行った。
小さな土のかたまりからできたオカリナという楽器は、不思議とざわめく森に吹き抜ける風を思わせる。
トトロも奏でるその音楽に癒されるのだという下心はすっかり満たされた。
帰り道にまだ蕾の紫陽花を見つけて、青紫の虹色を楽しみにしているよと念を送る。
雨がやまない日曜日の午後、町から少しずつ人がいなくなっていく。
そろそろ大切なおやつの時間だ。
本日のカフェはずっと前から気になっていた「本屋イトマイ」へ。
東京都板橋区の町、駅から徒歩1分の場所なのに。
選び抜いて並べたたくさんの本と、じっくり淹れたコーヒー、ゆっくり丁寧に仕込んだに違いないプリン。そして本文の全てのページの紙にやわらかい桃色を選んで装丁された恋の詩集。
そこには明らかに日常とは違う速さで時間が流れていた。
堪能しながら学びとろうとしていた。
自分の暮らす場所でも、こんなふうに時間の流れを変えられたら。
それでもやっぱりまた行って、今度はクリームソーダを注文してみたい。
屋根裏かロフトのように、何やら階段を上がったところにも席があるらしく、できることなら全部の席に座ってみたくなるような、ステキな「暇」を過ごせる場所だった。
東京での展示は終了したが福岡へ巡回する↓
とっておきのカフェがひとつふえた。
本当は、秘密にしておきたいくらいの。↓