\価値観押し付けてませんか?/Diversity Journey航海記【アクションチャレンジ54】
みなさん、こんばんは!
うさみです。
NPO法人コモンビートの多様性や違いについて考えるプログラム「Diversity Journey」。プログラムの集大成で発表したアクション宣言「生涯吸収・生涯発信」を実践していきます。
この発信は、週に一度お届けしています。今回はBBCニュースのなかで気になったこちらをご紹介します。
よかったら最後までご覧ください。
今回気になったのがこちらのニュースです。
1人の慈善活動家の女性がイギリス王室主催のイベントで受けた差別的な発言に関するものです。
皮肉なことにというかなんというか、こちらは「女性への暴力に取り組む活動家たち約300人が招かれたバッキンガム宮殿のイベント」で起きたというのだからなお驚きです。
具体的にはこのようなやりとりがなされたそうです。
レディSH: どこからいらしたんですか。
私: シスタ・スペースです。
SH: そうではなくて、どこからいらしたんですか。
私: 私たちはハックニーを拠点にしています。
SH: そうではなくて、アフリカのどこ出身なんですか。
私: 知りません。何の記録も残っていないので。
SH: 自分がどこ出身かは知っているはずですよ。私はフランスにいたこともあるので。どこ出身なんですか。
私: ここ、イギリスです。
SH: いえ、でも国籍は?
私: 私はここで生まれた、イギリス人です。
SH: でも本当はどこから来たんです? 家族やお仲間はどこから来たの?
私: 「お仲間」って、いったいなんなんですこれは?
SH: ああなるほど、どこ出身か言ってもらうまで、かなりてこずりそうね。ここに最初に来たのはいつ?
私: あのですね! 私はイギリス国民です。両親は50年代にここに来て……。
SH: ああやっと、いつかはたどりつくと思ってましたよ。カリブ海出身なのね!
私: いいえ、違います。私はアフリカにルーツがあって、カリブ海地域出身の親をもち、イギリス国籍です。
SH: なるほど、ではあなたの出身は……。
これが全て真実だとすると、マイクロアグレッション(小さな攻撃性)を越えたアグレッションとしか感じられません。
自分自身の価値観を押し付け、相手を傷つけてしまっています。
D&Iを学ぶ中で、相手がどう思うかを大事にすることを改めて考えさせられましたが、今回のニュースはまるっとそこが抜けている感じがします。
コミュニケーションがある以上、自分が何をどう思うかも大切ですが、同時に相手が何をどう思うかも尊重できるのがベストだと思います。
みなさんは今回のニュースを観て、どうお感じになったでしょうか?
差別はもちろん、価値観の押し付けもしたくないものですね。
最後までご覧いただき本当にありがとうございます!