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\マジョリティの特権に気を付けたい/Diversity Journey航海記【アクションチャレンジ9】

 みなさん、こんばんは!

 うさみです。

 NPO法人コモンビートの多様性や違いについて考えるプログラム「Diversity Journey」。先日発表したアクション宣言「生涯吸収・生涯発信」を実践していきます。
 ちなみに、毎週日曜日に記事を発信しています。今回は、プログラム中に印象に残った「マジョリティの特権」について。よかったら最後までご覧ください。

マジョリティの特権とは

 そもそも、マジョリティと言えば「多数派」を意味する言葉でマイノリティと対になっています。そのマジョリティに対しての「特権」とは何なのでしょうか。
 東京人権啓発企業連絡会の広報誌に寄稿された上智大学の出口真紀子教授の記事によると、次のように説明されています。

マジョリティの立場の人たちが、差別されずに生きていけるということ
 
差別によって精神的にダメージを受けたり、自信を喪失したり、抗議の声を上げるといった行動にエネルギーを消耗したり、そうした行動をとったことで非難されたり、といった負のスパイラルに対処しなくても生きていける恩恵がマジョリティの立場にはあり、その恩恵を特権と呼んでいる。

出典:東京人企連HP

 なお、同じ記事の中で、出口教授の喩えとして、「マジョリティの特権」は自動ドアのようなものであると説明されています。

 マジョリティの前では勝手に開いてくれるのでマジョリティはドアの存在自体意識しなくて済むが、マイノリティの前ではドアは閉じていて、鍵がないと開かないし、まず鍵を探すところから始めないといけなかったりする。そのように、マジョリティにとっては気づくことも意識することもないようなことにいちいち足止めさせられてしまうのがマイノリティとしての経験である。

出典:東京人企連HP


 このように、マジョリティの特権とは、マジョリティの立場にある人たちが、差別等されることなく不自由なく生きていくことができ、かつその差別されないという恩恵を気づかぬうちに享受しているということになります。

 なお、出口教授の寄稿された記事は、自信がマジョリティか否かを考えるチェックリストもあるなど、とても興味深い内容になっています。

▼寄稿された記事はこちら▼


だれしもマジョリティになることもあればマイノリティになることもある

 今回、ここで考えたいのが、だれしもマジョリティになり得るし、マイノリティになり得るのではないかということです。

 例えば、私は現在日本在住ですが、いわゆる日本人がマジョリティである社会で生活しています。
 しかし、突然海外赴任等で日本以外の国で生活をすることになれば一転して日本人としての特性はマイノリティになってしまうのです。
 その逆もしかりで、「この国に日本人は数えるほどしかいない」という状況下にある人が、いざ日本に帰国してみると、マイノリティからマジョリティになるということです。

 そう考えたときに、さらに思うのが、特権があって当たり前ではないと気づくことと、特権があるからこそ、その特権を自覚して意識的に行動していくことが大事なのではないかと感じました。

まずは自覚するところから

 上記でご紹介した出口教授の記事では、マジョリティが特権を自覚することでいくつかのメリットがあると説明されています。
 それらを読んでいく中で、やはり、「自覚することの大切さ」を深く考えさせられました。

 社会を変えようと思ったら、まずは自分を変えることから始めないといけないのかもしれません。

 たとえ、特権に気づくことが、目に見えない小さな一歩だったとしても、積み重ねていけば大きな変化につながるでしょうし、そこから波及して近しい人へ何か影響を及ぼし、さらに波及して、、、、という形で社会を変えていくのでしょう。

 特権に気づき、自分自身が何をできるのかを考えながら、自分自身はもちろん、自分で見える範囲の社会を見つめていきたいものです。


 以上になります。

 みなさんも、何か挑戦してみたいとき、ちょっと調べてみるとか、友人からの紹介を受けるなどして意外と簡単に一歩踏み出すことができるかもしれません。踏み出した先にはどんな世界が待っているでしょうか。

 たとえハチドリの一滴でも、積み重ねることで変化があることを信じて。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

 うさみ

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