📚『流浪の月』

今日は最近読んだ本の感想を。

凪良ゆうさんの『流浪の月』

初めて読んだ
凪良ゆうさんの作品。



「凪良ゆうの小説を読むことは
自分の中の優しさを疑うこと」

と、あとがきにあり
首がもげるほど納得した。
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優しさは想像力だと思ってた。


“自分がされて嫌なことはしない”
幼い頃から言われていた通りに
自分がされて嫌なことは
相手も嫌だろうから
自分がされて嬉しいことをしようと。


仲のいい相手になると
何となく相手の取り扱い説明書
なるものができ
“この時はこうでしょ”
“話を聞かなくてもわかっているよ”と。

相手の気持ちを想像し
その気持ちを尊重して行動する。

しかし、
わたしが優しさだと思っていた行動は
暴力であると。

自分がされて嬉しいことは
相手もされて嬉しいことなのか？
そもそも
自分がされて嫌なことと
相手がされて嫌なことも同じなのか？

わたし自身にもその日の気分や
環境によって気持ちが変わるように
相手も毎日同じ気分で
同じ気持ちを抱えている
とは限らない。

それに
どれだけ仲のよい相手であっても
言葉にしていない気持ち
言葉にしたけど伝わらなかった気持ち
言葉にできない気持ち…
があるのではないだろうか。

勝手に決めつけないでほしい。
見かけで判断しないでほしい。
本当はそうじゃないのに。
言いたいことが言えたらいいのに。

もやもやした気持ちを
誰にもわかってもらえず、
誰にもわかってもらえないと諦め
どんどん塞ぎ込み、
自分でも見ないようにしていた。


そんな日があったことを
すっかり忘れていた。
それがすごく苦しいことも
経験したはずだったのに…
と、本の世界の2人に
すごく申し訳なく思った。

強く逞しく、
楽しむように生きていこうとする2人。

幸せだなと思える日が
少しでも多くありますように
と、歌詞にあるようなことを
願いたくなるような2人。

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『流浪の月』は
いつの間にかかけていた
世間に溢れる“当たり前”という
色メガネを眼鏡を
そっと外してくれるような

ありのままの世界を
久しぶりに見て
はっと驚かされるような

そんな一冊。

感想を書いて改めて
自分の中にできた“当たり前”を
見直す機会になったな〜🌱