揚げたてのポテトにいちばん合う飲み物
夫が出かけようとする音でようやく起きだして、見送った。
雨が降ってる日は、雨が降っているって気付く前からなんだか体が気だるい。気圧のせいかもしれない。
大学生くらいまでは、気候に左右されてダウナーになってるのはなんかかっこいいなと思っていたけど、今となっては常に快調なほうが圧倒的にかっこいいとおもう。すっかり大人になってしまった。
大人になったと言えば、転職活動で「転職したい理由」を伝えるのが一般的だが、私が転職したい理由なんて職場がクソっていう以外に全く理由がないのに、「職場がクソ」って言えない、というジレンマを抱えているのは大人っぽいなと思う。なんかそれらしいキラキラした理由を作ってどうにかしのげているのだろうか。しのげてると信じたい。
午前中は何もやる気がしなかったので、アマプラで映画を見ることにした。ずっと観たかったスーサイドスクワットでもみるか、と調べたら無料の期間が終わってしまっていたので、二番目に気になっていた「ザ・ファブル」を見る。
アクションシーンが密の極みで、今だったら撮影できないだろうなという人の密集具合だったので人がボコボコ殴られているシーンをみながら思わず笑ってしまった。
ヒロインの山本美月が可愛かった。山本美月は初めて見たときから、見る回数を重ねるにつれてどんどん可愛くなっている。
いちばん最近見た山本美月って何だったかなと思ったら瀬戸康史との結婚発表のときの写真だった。ショートヘアに真っ白なタキシードが抜群に似合っていてかっこよかった。
山本美月と結婚するということは、家に帰ると山本美月が待っているという状況を選び取ったということで、山本美月と帰る場所を同じくしているということなのか!!?と思い当たる。そんなことすら考えないからこそ、瀬戸康史は山本美月と結婚できたのだろう。南無。
昼食後、口の中をさっぱりさせたくてミントティーを飲んだ。うちにはいつ買ったのかよくわからないミントティーの茶葉がある。いつ買ったのかよくわからないオリゴ糖もあるのでいわゆる「毒出しミントティー」をつくりたかったのだと思う。一杯目をゆっくりと飲んでいたらポットに入っていた二杯目は殺人的なさわやかさになってしまっていた。水で薄めてどうにか飲む。
午後、出かけるついでに一杯になった貯金箱のなかみを取り出した。郵便局に持っていったら中身を確認してくれるのは知っていたが、自分でも勘定してみる。帰ってきたら財布から小銭をすっかり出してしまうので、コインを触ったのは本当に久しぶりな感覚だ。久々に触る1円玉のなんと頼りないことよ……。5円玉はお賽銭用により分けておく。
家計簿で数えていたよりも少しだけ多かったのでうれしいな、と思っていたら数え間違えていたらしく郵便局では記録通りの金額だった。数え間違えていたのはなんと500円玉だったようだ。一枚の差が大きいと、くるショックも大きい。
外に出ると雨風が強く、せっかく寝癖を直した髪も寝起きみたいにぐちゃぐちゃになってしまった。特に風がひどい。実家から拝借してきた長傘も前から少し怪しいなと思っていたが、今日で完全に骨が曲がってしまった。そこまでになってもなお、傘としての機能は果たしているので、なんてえらい傘だろうかと感心した。
雨が降ってるならスラックスの方が濡れても足が冷えないだろうと思っていたのに、結局濡れたスラックスが足にまとわりついてきて帰って体が冷えてしまった。裏目に出た。
電車に乗ってるうちにハンバーガーが食べたくなったので、予定とは違う駅で降りることに。
ストレスが溜まると、コーラとハンバーガーみたいな味の濃くて刺激の強いものが食べたくなってしまう。目掛けていたバーキンの横に、これまた気になっていた麻辣湯の店があって気持ちが揺れたが、やはり当初の目的を達成しよう!
前にTwitterでバーキンのアプリクーポンの割引率がすごい!という情報が出ていたので、確認したらセットが300円割引というものがあってとても驚いた。浮いたお金で別のサイドメニューが頼めるじゃないか!つい、ナゲットを頼もうと思ってしまったが、これから来るセットもかなり重そうだったので、すんでのところで思い止まる。
レジで注文しようとすると、アプリの会員になっていなかったのでクーポンが使えなかった。300円は惜しいので、レジの端っこのところで登録をした。
前ならば見栄を張ってそのままの値段で買ってたところなので、我ながら成長したものだ。まだ早い時間だったので夕食代わりのハンバーガー。セットはコーラにした。コーラはたまにとても飲みたくなるから不思議だ。揚げたてのポテトにいちばん合う飲み物だと思う。
帰宅後、風呂に入ってるときに今日はもう夕飯が済んでいるから残りの時間が自由に使えるのだと思い至り嬉しくなる。歯を磨いて、最近やってなかったシートマスクをかけた。シートマスクをする時間ははじめはきっちり測っていたが、最近はシートマスクのまま作業をしてよし!と思ったタイミングということにしている。
眠くなってきたので、肌を仕上げて布団でゴロゴロしてると夫が帰ってきた。声だけかけて寝てるフリをしてると、電気を消してくれたのでそのまま寝落ちることができた。小さい頃に体験したような理想の入眠だったと思う。
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