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#357 【番外編】恋人を撮るということについて振り返ってみた

こんばんは。
彼女グラフィーでお馴染み、ヒロムです。

季節も変わり、というか季節がひとつすっ飛び冬のような気分です。

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人間の性なのかなんなのか。
寒くなると振り返りみたいなことをしたくなるものです。

僕の後ろには西谷夕がいるので背中は彼に預けて前だけ見ていますが、今回は少しだけ振り返り、「恋人を撮る」ということについて少し書こうと思います。

「彼女グラフィーでお馴染んでないよ」「誰だお前」という人はこちらの記事も併せてどうぞ。

そして今回の記事は恋人に限らず家族や友人など、大切な人を撮る人にも届くといいなと思っています。


写真を始めたのは冬だった 

考えてみると僕がカメラ、そして富士フイルムのシャッターを初めてきったのは一月でした。

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寒く晴れた日に上野動物園で撮った写真は今でも思い入れのある一枚です。

年初めにしたことは一年繰り返す」という言葉がありますが、気づけば一年どころか四年も彼女を撮っているようで驚きます。

それはさておき、あの日冬の外気に冷やされたカメラを握って彼女を撮った瞬間から、何故だか冬になるととてつもなく写真が撮りたくなるんです。

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思い出とはかくも強いものなのかと感心してしまいます。


ツーショットという概念

すごく当たり前のことを言いますが、写真に写るものというのはその時撮影者の目の前にあった光景なんですよね。

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写真を見る人も「この時ヒロムからはこの景色が見えていたんだな」となります。

しかしながら、撮った僕がその写真を見て思い出すのは写真そのものの光景+その時の状況や前後のストーリー、そして心情なんです。

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つまるところ僕にとっては紛れもなくツーショットで、でも他の人にとったらそれはただ彼女が写っている写真。

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その秘密感がなんともいいじゃありませんか。

記憶を呼び起こす頭の引き出しの鍵

みたいな役割が写真に備わっているなと、そんなことを改めて思うわけです。
(いいこと言えた)


色々撮ってわかったこと

自然体な感じを撮ったり、立ち位置とか細かく指定して撮ったり。

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四年もあれば色々やりましたがその結果、

指示出しあんまり好きじゃない

ということがわかりました。
理由は簡単、その写真を見た時に指示した自分が写ってしまうからです。
指示出してるかどうかなんて第三者には関係のないことだしそれが完成されているならどっちでもいいことなのですが、僕が彼女を撮った写真の場合指示出しをする自分はあんまり必要じゃなかったんです。

撮らなきゃわからないものですね。

でもこんなことを言っといて、好きな指示がひとつだけあります。

名前を呼んで振り向いてもらう

というものです。

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恋人を撮ってる人、子どもを撮ってる人など全愛する人を撮ってる人。
いつもの「こっち向いて!」を一回やめて名前を呼んで撮ってみてください。

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一ヶ月後、半年後、一年後、
その写真を見た時に思い出すのは、「名前を呼んだあなた」と「名前を呼ばれて振り向く最愛の人」になってるはずです。

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