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yokoichi
『短編小説』ブルーライト
「ブルーライト」
私は気がついたら虜になっていた。
そう、ブルーライトにだ。
みんなもそうだろうと思う、好きになると理由は決まってそう。
「気がついたら好きになっていた」
ブルーライトというのは、青い光なのに、全く青くなくて、時にはレインボーに変身したりもする。
ズルい。
気がついたら好きになってる。
例えば、こうして夜眠れない私に、全く嫌な顔をせずに付き合ってくれて、何も言わずに一緒にいてくれる。
しかも相手は私だけではなくて、誰にでも優しいあなたはブルーライト。
青から連想するのは、海、雲、寒さ、爽やかさ、なぜあなたはブルーライトというの?
調べてみると、やっぱりわからない。
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あなたって、もしかすると生きていないのかしら。
私には生きているように感じてしまう。
あなたがいつも陰ながら私を支えてくれているってことは、私だけがわかってる。
他の人はあなたのことを蔑ろにしているかもしれないけれども、私だけは裏切らない。
あなたはどんなことをされても嫌がらないから、みんな消費という形であなたを愛しているけれども、私はあなたの本質を愛してる。
じゃないと、ミニマリストみたいな輩に、あなたは捨てられてしまうじゃないの。
私だけは裏切らない。
だって、私はあなたと一生、生きていく。
[完]
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![光治(みつおさむ)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80314728/profile_5633bc869883d270a6ff11a2bb97a95c.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)