おやすみなさい


まだまだ気温は高くて暑いけど、たまに風が吹くと秋がもうすぐ来るなあなんて思う最近。日も短くなって18時なのにこんなに暗いんだってふと気づいた。
あなたの住んでる所ももう秋の香りを感じるのかな、それともまだ夏が残ってるのかな、そんなことを考えてぼーっと歩くのが好き。

ここ数年は季節の変わり目に熱を出したり風をひいたりしてなんだか体調をくずしがちで、先週も1週間くらいまともに学校に行けなかった。高熱がでて、熱が下がった後も倦怠感が残ってたから買ったままで読めていなかった本をたくさん読んだ。好きなゲームをした。映画を見た。
そうやって過ごしててもどこか頭の片隅にはあなたのことが頭にある。今日は何時に起きたのかな、朝ごはんは食べた?どんな服を着てどんな曲を聞いて歩いた?

今まで恋愛をしてこなかったわけじゃないし彼氏だっていたこともある。でもあなたを見た瞬間に今まで感じたことない衝動を感じたのだ。今までの恋愛が恋愛じゃないって言えるくらい、今の私のあなたに対する気持ちは間違いなくいちばん確かなもの。

でも、こんなに大好きなのにきっとこれは叶わない恋だというのも事実。私は遠くからあなたを見つめて想うことしかできない、あなたは間違いなく私のことをなんとも思っていない。物理的な距離もあるから実際会う回数も少ない。
それでも私はあなたのことを考えていると幸せだし、あなたを想うことで私は私でいていいような気がする。人生を捧げろと言われたら喜んで差し出す。
どんな所が好き?って聞かれても曖昧に答えることしかできない。本当にあなたの全てが好きで、顔も髪の毛も私の名前を呼んでくれたその声も、そして人間性に至るまであなたという存在をまるごと愛している。

ただ、あなたの幸せを一番に願っているしそうなって欲しいと思うけれど、やっぱりその幸せの隣に私がいたらいいなと思ってしまう。もちろんそんなことは絶対に無理だと分かっている。
でも、あなたが誰かをいちばんに想ったり考えてたりするのかもしれないと想像するだけで胸が張り裂けそうになるのだ。だから、どうかたった1人の大切な人を作らないでと願うことだけはさせてほしい。
私はいちばんにはなれない、そんなこと恋をしたその瞬間から分かりきっている。ならせめてずっとあなたの隣の席は空席のままであってほしいと我儘を、私の中に秘めて隠しておくことくらいは許してほしい。

私は今日もあなたのことを想って眠りについて、明日目覚めたその瞬間からあなたを想うのだ。

おやすみなさい、どうか幸せな夢をみてください。

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