ひのとりとひとり

火の鳥の火、ひとりの人に、ひと握り

人の火、人の手にて灯り、ひとりでに果てり

火の鳥、人に映らず、火もまた映らず

人の火もまた映らず、また、人に移らず

火の鳥の火、人の手に移らざれば、ひとりでに果て、

ひとりの人に、火の鳥は映り、ひとりの人は、人に映らず

火の鳥とひとり、共にあり、火の鳥の火、ひと握り

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