すごくばかなはなし?『良い天気、良い景色』
人の暮らす国の遥か遠くの天の国には、美しい地上の景色が大好きな天気の神様がいました。
よく晴れた夏の日、雲一つない青空を地上から眺めるために、天気の神様は天の国から降りてきました。
「実に美しい景色だ。草木生い茂る大地はいつも良い天気でなければ」
晴れこそが良い天気だと信じて、神様は地上の国中でそのまま晴れの日を続けました。
すると、人々は天気の神様に雨乞いをし始めました。
「このまま干ばつが続けば皆干からびてしまいます!どうか恵みの雨を」
「はて、こんなに良い天気だという