おなか

とにかく生きるのが下手 続き書こうとは思ってます!

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  • ドクとヨク

    ドクとヨクの生活と存在しない何かのおはなし

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    たぶんそれなりにお話になってるはずのやつです

  • 詩のような何か

    はずかしいやつ。 いつか意味がわかる時があるかもしれない

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  • すごくばかなはなし

    すごくばかな短めのはなしです。

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ドクとヨク #2

 耳を澄ますと、かすかに雨音がした。カーテンの隙間から外を覗いてみると、薄暗く湿った空気が漂っていたように見えて、今日は部屋で頭の中に閉じこもってしまおうと決めた。  先日のウピの件から、いくつかわかったことがある。「奴」は人間の認識に干渉していた。あの時の客や店員の反応からしても恐らく間違いない。それ故に、物理的に影響を及ぼしているわけではないとも考えられる。というより、そう考えるべきだ。一度物理的に消滅した物がほんの数十分で再びその場に0から創造されるという現象であった

    • ドクとヨク #1

       波もなく静かに広がる白い海、そこから立ち上る白い湯気、遠方には白い壁が聳える。白い世界の上空からは巨大な人の指が現れ、海面をなぞる。ラムスデン現象により発生した白い膜が指にまとわりつき、巨人を白い海へと引きずり込もうとする。 「あちっ」  僕はひとりで何をしているのだろう。  指についたホットミルクの膜を舐め取って、タオルで拭きながら深くため息をついた。こんな時に正気の岸まで引っ張り上げてくれる誰かがいてくれたら……そう思った瞬間に、部屋の向こうから女の子の声がした。 「

      • 鬼は傘の内

         その写真の中でも、雪が降っていた。  両親の突然の死からちょうど十年。あの日から、身元不明の遺体が発見されたというニュースをいつも気にしていた。そして今日、講義の合間の休み時間にネットで見つけた記事には、僕が当時住んでいた市内にある橋の写真が載っていた。  あの日も、雪が降っていた。  週末は大抵いつもひとりで留守番していて、あの日も一人で家にいたら、昼頃に男が訪ねてきた。何度かインターホンの音を無視して、僕は部屋に籠って全てを遮断していた。何も知らない、何も聞いていない

        • 死に向けて漕ぐ

          実は、僕たちの船というのは、壊れているわけではない。 僕たちは自らの意志で一目散に、ただ海へ漕ぎ出そうとしているだけ。 ところが、 実は、寄り道をする人たちというのは、漕ぐのが下手なわけではない。 むしろ僕たちよりもずっと、陸の景色や、川の流れの違いを楽しむのが上手い。彼らは、時に座礁してしまったり、道を間違うこともあるけれど、僕たちほどその事に怯えてはいない。それもまた旅路なのだと、乗り越えて何度でもまた船を出す。何度も船を泊めながら、ゆっくりと海へ出る。 実は、僕たち

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        ドクとヨク #2

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        記事

          愚痴

          俺の好きなミュージシャンはいつだって俺の心を慰めてくれる 素晴らしい詩と音楽と声で 魂の叫びを代弁してくれる でも所詮それは代弁だから 今までだって散々誰かが言っていたこと 俺にだってそれくらい言える それくらい思いつく そもそもそんなに大したこと歌ってないし でも所詮これは愚痴だから 今までだって散々誰かが言っていたこと 誰にだってそれくらい言える これくらい思いつく そもそも、誰も聞いてないし、歌じゃないし

          貶すほどでもなく 誉めるほどでもなく 知りたくなるほどでもなく 知っているわけでもなく ただ見送って、深入りせずに ボタンひとつでさようなら

          貶すほどでもなく 誉めるほどでもなく 知りたくなるほどでもなく 知っているわけでもなく ただ見送って、深入りせずに ボタンひとつでさようなら

          偉人のありがたい言葉

          幸福とは不幸に遭わぬことなり 不幸なきことに勝る幸福なし 不幸に決して遭わぬよう、幸福を求むることなかれ 人々よ、生まれるな。さすれば決して幸福はなし されど決して不幸もなし。これ即ち至上の幸福なり 人々よ、この世に幸福を求むることなく 不幸に遭わず幸福を得よ 人の亡き世に不幸なし これ即ち至上の世なり

          偉人のありがたい言葉

          すごくばかなはなし?『良い天気、良い景色』

          人の暮らす国の遥か遠くの天の国には、美しい地上の景色が大好きな天気の神様がいました。 よく晴れた夏の日、雲一つない青空を地上から眺めるために、天気の神様は天の国から降りてきました。 「実に美しい景色だ。草木生い茂る大地はいつも良い天気でなければ」 晴れこそが良い天気だと信じて、神様は地上の国中でそのまま晴れの日を続けました。 すると、人々は天気の神様に雨乞いをし始めました。 「このまま干ばつが続けば皆干からびてしまいます!どうか恵みの雨を」 「はて、こんなに良い天気だという

          すごくばかなはなし?『良い天気、良い景色』

          あいさつ等コメント用

          創作だけ載せていればいいかと思っていて作っていなかったけど、何か一言伝えたり残したりできるところがあったら便利かもしれないのでここを何でもコメント用ページとしてプロフィールに載せておきます。 特に何もないと思いますがあいさつ等、特に僕の創作とは直接関係のないコメントを何か残したい時にこちらをご利用ください。 もしくはTwitterでも→ https://twitter.com/onaka_23 個人的に創作のコメントには感想やそれに直接関係のあることを書き残して欲しいとい

          あいさつ等コメント用

          余命だいたい60年

          人生だいたい80年 大人になるまで20年 残りは余りの60年 そんな気持ちで生きてるやつは、だいたい虚ろでしんだ顔 60年間、「還暦」の意味も知らずに生きる人よりも ずーっとずーっとくらい顔 20年分、知識はあっても笑顔なし 考え込んでも意味はなし 人生だいたい80年 バカで生きろ 無知でいろ 無知であることにさえも

          余命だいたい60年

          世界は美しい。は、もういい。

          春の陽光がやさしく温かいからどうした 夏の海は日を浴びてキラキラ輝いているからなんだ 秋の彩り豊かな紅葉が美しくて、それで 冬の夜にしんしんと降り積もる雪が幻想的だったら なんだよ、それがどうした。別にわざわざ言わなくても見たらわかる。うるせえ、黙れ。勝手に世界の美しさに酔いしれて一生寝てろ。 言葉でわざわざ言う時には、 言わなきゃわからねえことを言え。 俺の知らないお前の中身をもっと教えろ。 世界のことなどどうでもいい

          世界は美しい。は、もういい。

          海を知っているか。 そこには雨が降らない。雲がないからだ。 そこには波が立たない。風がないからだ。 そこは暑くならない。太陽がないからだ。 あるのは灰色の砂と、灰色の空と、灰色の水と、俺がひとり。 水の中に魚はいない。砂浜の上に人はいない。ただ、俺がひとり。 そこでは生きていけない。何もないからだ。 その恐怖に立ち向かうことは出来ない。その恐怖の名前は「孤独」と言うからだ。 孤独に打ち勝つことは出来ない。それは「死」そのものだからだ。 海を知っているか。 この問いは

          あの星を目指して

          生まれた星を出て、とある別の星に辿り着いた。 そこは元居た星と違って、人が誰もいなかった。 そこはまったく生き物が暮らせる環境ではなかった。 作物はなく、息はできず、光は遠く、大地のみ。 だが、全てが心地良かった。 そこには人の文化も文明も、嘘も本当も何もない。 だから心が落ち着いた。 死の感触でさえも柔らかく、優しい温もりに満ちて、ひとり、息が絶えるまで砂と共に眠った。 そして、僕はこの星を希望と名付けた。

          あの星を目指して

          のろまが人の手を引くな 勝手に一人で堕ちてゆけ 燃えよそして肥えとなれ その上にこそ人が成る 哀れ弱き者どもよ 人は決して塵どもと 同じ目線に立ちはしない

          のろまが人の手を引くな 勝手に一人で堕ちてゆけ 燃えよそして肥えとなれ その上にこそ人が成る 哀れ弱き者どもよ 人は決して塵どもと 同じ目線に立ちはしない

          進めや進めその道を 腹を抑えて痛みを堪え 命を踏みつけ進めや進め 嗚呼素晴らしき人生の行進 手を合わせては首を斬れ 遅れる者は捨てて行け 汗を流せよ人々よ たとえ欺瞞に濁れども 光る雫は金の輝き 薔薇色の世は幸福の色 見えぬ横たう人々の 鮮血滴る道の色

          進めや進めその道を 腹を抑えて痛みを堪え 命を踏みつけ進めや進め 嗚呼素晴らしき人生の行進 手を合わせては首を斬れ 遅れる者は捨てて行け 汗を流せよ人々よ たとえ欺瞞に濁れども 光る雫は金の輝き 薔薇色の世は幸福の色 見えぬ横たう人々の 鮮血滴る道の色

          滂沱の如き思考の濁流に命を削られて何の益があるか 思考を止め、ただ生きろ生きろと眠りもせずに考える

          滂沱の如き思考の濁流に命を削られて何の益があるか 思考を止め、ただ生きろ生きろと眠りもせずに考える